第1回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会

 23日、第1回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会が開催され、中学生向けの教材作成に向けた検討が開始されています。

第1回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(2010年7月23日開催)
 議事録(9月1日掲載) 厚労省資料(7月28日掲載)  WAMNET 資料(7月26日掲載)

 23日の検討会ではまず、今回の薬害に関する中学生向け教材作成にあたっての経緯、ねらいが示された他(下図、WAMNET資料より引用。厚労省版が出たら修正します)、医薬品・薬害に関する啓発・教育の現状についての現状について報告が行われています。

薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会

 この作成される中学生用教材ですが、薬害事件を通じ、被害や社会的影響等を学ぶとともに、再発防止を考えることに主眼を置いて、A4版8ページ程度にまとめられるようです。

 対象を中学3年生、社会科等の授業で活用されることを想定して作成されるとのことですが、生徒の心身の発達の段階や特性、学習指導要領との整合性なども考慮する必要があり、薬害を学ぶことの意義と共に、教材に盛り込むべき事項や構成、教材の使い方についても議論がすすめられます。

 今後は、8月30日に薬害被害者や教育現場の方からヒアリングが行うなど、具体的な内容について検討をすすめ、10月以降に原案が提示される見込みです。

 義務教育として中学生で学ぶということは、即ち国民一人ひとりが認識すべき事柄に他なりません。教材ができたら、学校薬剤師であるにかかわらず、その中身について私たちは深く理解しておくことが必要でしょう。

関連サイト:
 くすり教育-担当者のための教材サイト(くすりの適正使用協議会)
  http://www.rad-are.com/
 医薬品教育資料(学校保健会)
  http://www.hokenkai.or.jp/iyakuhin/index.html
 小中学生のためのくすり情報(日本製薬工業協会)
  http://www.jpma.or.jp/junior/

関連情報:TOPICS
  2009.10.23 中学生、薬害の歴史や副作用について副教材で学習へ
  2010.04.30 薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)
  2009.10.30 医薬品と健康・高校生用(日本学校保健会)

参考:
薬害教材:配布へ向け初の検討会 10月までに報告書(毎日新聞7月23日)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100724k0000m040096000c.html
中学生向け薬害教材製作へ 厚労省(産経新聞7月23日)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100723/bdy1007231814002-n1.htm

7月28日、9月3日リンク追加


2010年07月26日 21:55 投稿

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