ファイザー社、バイアグラの欧米でのOTC化を検討

 11日・12日の欧米の各紙はいっせいに、ファイザー社がバイアグラをOTCとして販売できないかどうか、検討を始めていると伝えています。

 PharmaTimesによれば、近年バイアグラの売り上げは、作用時間が最大36時間の(バイアグラは4時間)後発のCialis(一般名 tadalafil)に押され気味で、また2011〜13年にかけて世界各国で特許が切れることも考慮し、OTC化の検討を始めたようです。

 BBCでは、「勃起不全は糖尿病による場合があり、医師によるチェックがないと、こういったことが見逃される可能性がある」とする一方で、「医者の所に相談をするのは、患者にとっては恥ずかしいことで、悩める男性にとっては一つの選択肢かもしれない。薬剤師が購入時に、使用が適切かどうかをチェックすることで安全が確保できる。また、インターネットに氾濫している偽物対策にも有効だ」と伝えています。

 今回の動きは、英国の雑誌が第一報し、ロイターが確認したものですが、AP通信は、副作用の問題から当局はまず認可しないだろうと伝えています。

 日本でも、薬局薬剤師の新たな職能として、こういった生活改善薬のOTC化は望まれるところです。

関連情報:TOPICS 2005.07.12 FDA、勃起不全薬に対し視力障害に関する情報追加を発表

参考:Pfizer ponders possible OTC version of Viagra
      (PharmaTimes World News 2007.1.11)
    Push for over-the-counter Viagra(BBC NEWS 2007.1.12)
     http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/6254813.stm
    AP通信1月12日    


2007年01月13日 23:00 投稿

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