C型肝炎と関節リウマチの治療薬、自己注射が可能に

 厚労省の中央社会保険医療協議会(中医協)は6日、慢性のC型肝炎患者と関節リウマチ患者が自宅などで自分で薬剤を注射することを了承した。対象となる薬剤はC型肝炎が「インターフェロンアルファ」、関節リウマチが「エタネルセプト」で、インターフェロンアルファは週3回、エタネルセプトは週2回の継続的な投与が可能。両製剤の利用者は、それぞれ約3万人と約1万5000人と推定される。

 自己注射導入前には少なくとも1カ月以上の教育期間を設け、導入後は少なくとも2週間に1回は医療機関を受診することを条件とした。

 厚労省保険局医務課は、4月27日付けで通知を出し、在宅自己注射を実施する場合の留意事項として、次のような点を関係者に周知徹底するよう求めている。

  • 日常診療で適応する患者を診療し、十分な経験を有する医師が指導管理を行う
  • 自己注射導入前に、入院や週2~3回以上の外来、往診、訪問診療により行うことで、 医師による十分な教育期間をとり、十分な指導を行う
  • かかりつけ医と異なる医師が在宅自己注射を指導管理する場合、緊急時の対応等について患者のかかりつけ医とも連携を図る
  • 在宅自己注射実施に伴う廃棄物の適切な処理方法等についても指導を行う

資料:中央社会保険医療協議会 総会(第62回)資料(2005年4月6日)
     在宅自己注射指導管理料の対象薬剤の追加について

関連情報:第73回アポネットR研究会報告「リウマチ治療のup to date」

参考:朝日新聞3月31日、日本経済新聞4月7日
    薬事日報 HEWADLINE NEWS 5月9日


2005年04月07日 23:00 投稿

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