少し古いですが、カナダでの地域薬剤師主導の薬剤レビュー(Medication Review)の取組が紹介されています
【Canadian Journal of Health Technologies 2021 Jul 27】
Community Pharmacist–Led Medication Reviews-Policy Insight
https://canjhealthtechnol.ca/index.php/cjht/article/view/cy0005/200
この調査研究では、オンタリオ州のMedsCheckプログラム、サスカチュワン州薬物評価プログラム(SMAP)、ブリティッシュコロンビア薬剤レビューサービス、アルバータ州標準薬物管理評価(SMMA)プログラムの概要が紹介され、対象者や薬剤師へのフィーなども示されています。
研究者らはこれらプログラムによる成果についてレビューし、潜在的な薬物問題を特定するプログラムの価値、患者と医療システムの成果を改善するプログラムの価値、費用対効果または価格に見合った価値などについて検討を行っています。
その結果、糖尿病や高血圧といった特定の慢性疾患を抱えている人、あるいは複数の慢性疾患を抱えている人に最も恩恵を受ける可能性が高いももの、薬剤レビューの効果は限定的だとしています。
また、薬剤師主導のMedication Reviewは、患者の知識向上と潜在的な服薬問題の特定にプラスの影響を与える可能性があるという点で合意が得られているが、これが患者と医療制度の成果にプラスの影響を与えたというエビデンスは、これまでのところ限られているとしています。
薬剤師主導のMedication Review を効果を限定的なものにしている障壁については、次のような点が挙げられています。
- 薬剤師が効果的なMedication Review を実施するための時間的不足
- 薬剤変更に影響を与える地域薬剤師と処方医間のコミュニケーション不足
- 関連性の高い正確な患者情報へのアクセス不足
- 対象とする患者をどう選択するか
そして、薬剤師主導の医薬品レビューの効果を高めるための潜在的な政策介入として、次のような課題を指摘しています
- ワークフローの最適化
- 薬剤師と処方医間のコミュニケーションの促進
- データと患者情報へのアクセスの改善
- 最もリスクの高いグループにおける患者選択の強化と薬剤レビューの奨励
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