生理用タンポンの使用実態とそれに関連する心理的・社会的要因,トキシックショック症候群(TSS)などの有害事象の認知度を明らかにすることを目的として調査が行われています。(Xに2月27日に投稿したものを再構成しました)
【日本公衆衛生雑誌 2026.02.26早期公開】
日本人女性における月経時のタンポン使用実態
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/advpub/0/advpub_25-044/_article/-char/ja
調査は、2024年3月に18–54歳の女性約14,000人を対象にインターネットで実施。
解析対象者のうち「使用している」は13.0%、「以前使用していた」は28.8%、「使用したことがない」は58.2% だったそうです。
こういった背景には、第二次世界大戦中, 物資不足を背景に布などで作成した滅菌されていない自己流タンポンが使用、その後その不衛生さと使用の危険性が広く報道され た経緯から、「タンポン= 不潔」 といった忌避感が世代間で伝達され、使用率の低さにつながっていると推察されるとしています。
生理用タンポン使用理由として全体で最も割合が高かったのは「下着が汚れることがほとんどない」(51.7%)、次いで「アクティブに活動しても差し支えない」(41.7%),「生理中の皮膚への不快感がほとんどない」(35.6%)をあげています。
また二次調査の結果では、「使用している」群において25.4%が使用前の手指衛生を実施しておらず、TSS認知度は16.3%だったことが明らかになっています。
研究者らは、9時間を超えて使用してい る人や手指衛生を実施していない人がいるとして、予防のための安全な使用方法に関する啓発がさらに必要だとしています。
一方、横断研究で因果推論は困難でさらなる詳細な検討が必要としながらも、タンポン使用者は生理用ナプキンに比べて 1 回の使用時間や吸収力が高いという点で経済的事情で使われている可能性があるとしています。
2026年03月07日 11:21 投稿
