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Monthly Archives: 6月 2008

将来、薬剤師をどう活用するか

 12日、厚生労働省の「第3回薬剤師需給の将来動向に関する検討会」が開催され、薬学教育関係者など5人のヒアリングと意見交換が行われています。 続きを読む


へき地等では薬剤師を活用すべき(経済財政諮問会議)

 10日、内閣府の経済諮問会議が開かれ、「基本方針2008」に向けての議論が行われました。このうち有識者議員から「社会保障の徹底した効率化努力を」とした資料が提出され、私たちに関連したいくつかの課題が示されています。 続きを読む


日薬、「くすりの正しい使い方」啓発資材を公表

 日薬はこのほど、児童・生徒や国民にくすりに関する理解を深めてもらうための啓発スライド、「くすりの正しい使い方」(パワーポイント・PDF)を作成し、6日公表しました。    続きを読む


行動計画2015(米国医療薬剤師会)

 米国医療薬剤師会(ASHP:American Society of Health-System Pharmacists、病院薬剤師会に相当)は1日、病院及びヘルスシステムにおける薬剤師の業務を推進する手段としてすすめられている、“Health-System Pharmacy 2015 Initiative”(以下「行動計画2015」)の実施状況と到達目標の一部修正を発表しました。

(2012.07.28追記)
2012年からは、The Pharmacy Practice Model Initiative(PPMI)に移行したとのことです。(記事中リンク切れが出ています)

2015 Initiative Yields to PPMI
(Ashp 2012.02.01)
http://www.ashp.org/menu/News/PharmacyNews/NewsArticle.aspx?id=3662

2015 Initiative
http://www.ashp.org/menu/PracticePolicy/Initiatives/2015Initiative.aspx

Progress Made on 2015 Initiative(ASHP Press Release 2008.6.1)
http://www.ashp.org/s_ashp/article_press.asp?CID=168&DID=2037&id=25801

 この行動計画は2003年9月からスタートし、6つのゴールと31の到達目標が掲げられていますが、今回5つの到達目標を削除し、新たに5つの到達目標が追加、さらに5つの到達目標についての修正が行われています。

 Status of 2015 Goals(Revised March 2008)
  http://www.ashp.org/s_ashp/docs/files/2015_Goals_Status_0508.pdf

Goal 1: Increase the extent to which pharmacists help individual hospital inpatients achieve the best use of medications. 一人一人の入院患者について、最良の薬物療法が行われるよう薬剤師が援助を増やす
Goal 2: Increase the extent to which health-system pharmacists help individual non-hospitalized patients achieve the best use of medications. 一人一人の非入院患者について、最良の薬物療法が行われるよう薬剤師が援助を増やす
Goal 3: Increase the extent to which health-system pharmacists actively apply evidence-based methods to the improvement of medication therapy. エビデンスに基づいた改良した薬物療法を、ヘルスシステム薬剤師が積極的に提案する場を増やす
Goal 4: Increase the extent to which pharmacy departments in health systems have a significant role in improving the safety of medication use. 薬剤の安全使用の改良をヘルスシステムにおける薬剤部門が、重要な役割を持つ機会を増やす
Goal 5: Increase the extent to which health systems apply technology effectively to improve the safety of medication use. 薬剤の安全使用の改良をすすめるため、テクノロジーを効果的な使用を広げる
Goal 6: Increase the extent to which pharmacy departments in health systems engage in public health initiatives on behalf of their communities. コミュニティの代表として、ヘルスシステムにおける薬剤部門が公衆衛生におけるイニシチアブを広げる

 これら公表資料で特筆すべき点は、それぞれの到達目標を可能にするための情報ソース(2015 Self Assessment Tool [PDF] )や、先進事例(Success Stories)が紹介されていて、現場の薬剤師がどのようにすれば到達目標が達成できるかが可能となるようにしています。(日薬もこういうものをWEBで提供できないものでしょうか?)

 日本でも、昨年まとめられた「病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書」で、病院薬剤師が取り組むべき業務がまとめられていますが、ASHPの行動計画2015では、こういった業務の進捗状況を業務ごとに数字で公表することにより、さらなる現場の取組みを期待しているようです。

 2年後に行われる薬学部の実務実習ではさまざまな到達目標が掲げられていますが、現実のところこれらの到達目標の多くを教えられる(実施している)薬局や病院薬剤部をどれだけあるでしょうか? 病薬・日薬も是非、期間や数値目標を定めたASHPのような行動計画を策定し、薬剤師の存在アピールをするのはいかがでしょうか?

 関連情報:TOPICS
  2007.08.01 病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書
  2007.07.04 病院薬剤師に求められるもの

6月6日 0:50掲載


海外公的機関 医薬品安全性情報Vol.6 No.11

 国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部(http://www.nihs.go.jp/dig/jindex.html)は、6月2日、医薬品安全性情報(海外公的機関 医薬品安全性情報)Vol.6 No.11を公表しました。 続きを読む