Category Archives: 海外の薬剤師

海外の薬剤師の取組みを紹介します。

アジスロマイシンのOTCが発売(英国)

 英国内の一般紙ではまだ取り上げられていないので、正式な販売はまだのようですが、PJ Onlineは6・7日の記事(一定期間を過ぎると閲覧には登録が必要)で、クラミジア対策でスイッチされたアジスロマイシンのOTC“Clamelle”が発売されたことを伝えています。 続きを読む


病院薬局業務のあるべき姿(FIP)

 今年の8月29日〜9月4日、スイスのバーゼルでFIP(世界薬剤師・薬学連合)第68回年会が、120カ国3000名以上が参加して開催されていますが、30日〜31日に行われた病院薬局のセクションでは病院薬剤師のあるべき姿が話し合われています。 続きを読む


3分の1の薬局がOTC販売時に適切な対応を行っていない(英国)

 英国の消費者団体Which?は25日、OTC販売時の薬局スタッフの対応状況についての調査結果をまとめて発表しています。 続きを読む


OTC販売時の業務指針・チェックリスト(英国)

 スイッチOTCがますます増えている今日ですが、OTC販売時の薬剤師向けの情報というと、「調剤と情報」などの薬剤師向けの雑誌記事や、「OTC薬ガイドブック」(じほう)などの書籍があるくらいで、本当に少ないということを実感させられます。 続きを読む


クラミジア対策にアジスロマイシンがスイッチ(英国)

 MHRA(英国医薬品庁)は5日、昨年から行われているアジスロマイシンのスイッチに関する Public consultation(関連記事:TOPICS 2007.6.30)結果を発表するとともに、今年末にもアジスロマイシンをPOM(処方せん医薬品)からP(薬局用薬)に医薬品分類を変更すると発表しました。 続きを読む


薬局でのたばこ販売は禁止へ(米サンフランシスコ市)

 サンフランシスコ市の行政執行委員会(San Francisco Board of Supervisors )は29日、薬局でのたばこの販売を禁止する条例を9対2で議決しました。 続きを読む


PJ onlineがリニューアル

 英国王立薬剤師会の会誌、Pharmaceutical Journal 誌のオンライン版のPJ Onlineが今月より大幅にリニューアルされました。  続きを読む


血圧管理にはITの活用と薬剤師のサポートが有用(米国研究)

 ワシントン大学の研究チームはこのほど、通院して医師の診察を受けなくても、インターネットを活用したり、薬剤師がサポートを行うことで血圧の管理が可能とする研究結果をまとめ、JAMAの最新号に掲載されました。 続きを読む


行動計画2015(米国医療薬剤師会)

 米国医療薬剤師会(ASHP:American Society of Health-System Pharmacists、病院薬剤師会に相当)は1日、病院及びヘルスシステムにおける薬剤師の業務を推進する手段としてすすめられている、“Health-System Pharmacy 2015 Initiative”(以下「行動計画2015」)の実施状況と到達目標の一部修正を発表しました。

(2012.07.28追記)
2012年からは、The Pharmacy Practice Model Initiative(PPMI)に移行したとのことです。(記事中リンク切れが出ています)

2015 Initiative Yields to PPMI
(Ashp 2012.02.01)
http://www.ashp.org/menu/News/PharmacyNews/NewsArticle.aspx?id=3662

2015 Initiative
http://www.ashp.org/menu/PracticePolicy/Initiatives/2015Initiative.aspx

Progress Made on 2015 Initiative(ASHP Press Release 2008.6.1)
http://www.ashp.org/s_ashp/article_press.asp?CID=168&DID=2037&id=25801

 この行動計画は2003年9月からスタートし、6つのゴールと31の到達目標が掲げられていますが、今回5つの到達目標を削除し、新たに5つの到達目標が追加、さらに5つの到達目標についての修正が行われています。

 Status of 2015 Goals(Revised March 2008)
  http://www.ashp.org/s_ashp/docs/files/2015_Goals_Status_0508.pdf

Goal 1: Increase the extent to which pharmacists help individual hospital inpatients achieve the best use of medications. 一人一人の入院患者について、最良の薬物療法が行われるよう薬剤師が援助を増やす
Goal 2: Increase the extent to which health-system pharmacists help individual non-hospitalized patients achieve the best use of medications. 一人一人の非入院患者について、最良の薬物療法が行われるよう薬剤師が援助を増やす
Goal 3: Increase the extent to which health-system pharmacists actively apply evidence-based methods to the improvement of medication therapy. エビデンスに基づいた改良した薬物療法を、ヘルスシステム薬剤師が積極的に提案する場を増やす
Goal 4: Increase the extent to which pharmacy departments in health systems have a significant role in improving the safety of medication use. 薬剤の安全使用の改良をヘルスシステムにおける薬剤部門が、重要な役割を持つ機会を増やす
Goal 5: Increase the extent to which health systems apply technology effectively to improve the safety of medication use. 薬剤の安全使用の改良をすすめるため、テクノロジーを効果的な使用を広げる
Goal 6: Increase the extent to which pharmacy departments in health systems engage in public health initiatives on behalf of their communities. コミュニティの代表として、ヘルスシステムにおける薬剤部門が公衆衛生におけるイニシチアブを広げる

 これら公表資料で特筆すべき点は、それぞれの到達目標を可能にするための情報ソース(2015 Self Assessment Tool [PDF] )や、先進事例(Success Stories)が紹介されていて、現場の薬剤師がどのようにすれば到達目標が達成できるかが可能となるようにしています。(日薬もこういうものをWEBで提供できないものでしょうか?)

 日本でも、昨年まとめられた「病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書」で、病院薬剤師が取り組むべき業務がまとめられていますが、ASHPの行動計画2015では、こういった業務の進捗状況を業務ごとに数字で公表することにより、さらなる現場の取組みを期待しているようです。

 2年後に行われる薬学部の実務実習ではさまざまな到達目標が掲げられていますが、現実のところこれらの到達目標の多くを教えられる(実施している)薬局や病院薬剤部をどれだけあるでしょうか? 病薬・日薬も是非、期間や数値目標を定めたASHPのような行動計画を策定し、薬剤師の存在アピールをするのはいかがでしょうか?

 関連情報:TOPICS
  2007.08.01 病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書
  2007.07.04 病院薬剤師に求められるもの

6月6日 0:50掲載


緊急避妊薬の分類が変更へ(カナダ)

 カナダの全国薬局調整機関(NAPRA:National Association of Pharmacy Regulatory Authorities)は14日、ECP(緊急避妊薬、morning-after pill、商品名“Plan B”)PlanBの一部の包装について、医薬品分類に関する諮問委員会(NDSAC:National Drug Scheduling Advisory Committee)の勧告を受け、薬局用薬(Schedule?)に分類変更すると正式に発表しました。 続きを読む