日本調剤の社長報酬4億7千万円、世間はどう見るだろう

 経営センスのない人のひがみと言われそうですが、表題の件、果たして世間はどう見るのだろうかと思い、記事にしました。

 経済に詳しくはないのですが、2010年3月期から、上場企業の役員が1億円を超える報酬を受け取った場合は、有価証券報告書で受け取った役員の名前とその額の開示が義務づけられたそうです。つい最近でも、日産のゴーン社長が8億9000万円の報酬をもらっていることが公表され話題になっていましたね。

 そんな中28日、日本調剤の三津原博社長の役員報酬が、子会社分も含め4億7726万円(賞与などをのぞいた基本報酬だけでも3億6030万円)であることがこの有価証券報告書で明らかになりました。この額は、これまでに開示された上場企業の日本人経営者の報酬では最高額とのことです。

 パナソニックや京セラの社長の報酬が1億円台であることを考えると、創業者ということを考慮しても、4億7726万円という金額はかなりインパクトがあります。

 子会社の日本ジェネリックも含んでの報酬ですから、決して安く高くはないとは思いますが、一方で会社があげた収入の一部は調剤報酬からの充当されていることも事実です。

 医師らから「やっぱり、調剤薬局は儲かるんだね」とか、中医協などで「調剤報酬は引き上げなくても大丈夫だね」、そんな声が出てこなければと思うのですが。

 同社といえば、薬剤師会に入っていないことも有名ですね。会費などの経費もかからないですし、薬剤師会が取り組む活動にも参加する必要がないので、おそらく効率的な経営も可能でしょうね。(事業報告でいうところの様々なコスト低減策の一環か) また、今回の調剤報酬改定でしっかりと後発医薬品体制加算を算定していると報じられています。おそらく今期も増収・増益が確実でしょう。

 なお、28日の株主総会では「取締役報酬額年額6億円以内(今期は取締役7人に5億6100万円を支給)を、7億円以内に引き上げる」ことが提案され、了承されたそうです。今期は取締役が1人退任して6人になるので、来年も社長の報酬がアップすることは濃厚ですね。

日本調剤株式会社IRニュース
   http://www.nicho.co.jp/ir/irnews.html

日本調剤、社長報酬は4億7700万円
(産経新聞 6月28日)
 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100628/biz1006281657014-n1.htm
報酬1億円以上の役員、140人超える 株主総会
(朝日新聞 6月28日)
 http://www.asahi.com/business/update/0628/TKY201006280422.html


2010年06月29日 00:20 投稿

コメントが2つあります

  1. 調剤薬局は儲かるんだってのももちろんあるでしょうけど。
    お金の使い方を知らない人種だって思われるんじゃないですか?経済人からは。
    利益が出たら、とにかく自分の懐へ入れるのが一番先ではおかしいと思いますけど。
    一流企業は、社会への貢献に使うとか、色々努力をしてるじゃないですか。
    それを、医療福祉から報酬をもらっても、それを社会に還元していく気持ちがないのがおかしいですね。

  2. アポネット 小嶋

    仲間の薬剤師も「どこかに寄付をするとかなど、もっと社会貢献をしていれば、印象が違うだろうな」と言っていましたね。

    同社のHPを見ても、社会的な貢献(私はジェネリックの推進は貢献とは思いません)についての事項についての記載はないですね。(目に見えない形であるのかもしれませんが)

    最も株主にとっては、効率的な経営をして収益があがれば、配当や株価上昇を期待して投資の対象になるのでしょうが。