“C-Card” scheme(英国)

 ググったら日本でも何年か前に紹介されていた話題(日本語による正確な紹介記事はほとんどない)なのですが、PJ誌の記事で初めて知った英国での取り組みです。ちょっと調べてみました。

Sexual health framework calls for collaborative working
(PJ Online 2013.03.19)
http://www.pjonline.com/news/sexual_health_framework_calls_for_collaborative_working

 この  “C Card”は、性的活動が高い13歳から24歳の若者の性感染症予防などを目的行われている取組(いつから始まったかはちょっとわからなかった。年齢も地域によって異なる?)で、登録した地点(薬局、保健センター、キャンパス内などの施設)でこのカードを入手し、必要なときに提示すればコンドームや潤滑油を無料でもらえるというものです。(登録地点のみ有効かどうかは確認中)

C-Card
http://c-card.areyougettingit.com/

About C- Card
(C-Card Nottingham City Free Condoms For Safer Sex)
http://www.ccardnottingham.co.uk/about.html

C-Card Scheme
http://www.younghealth.co.uk/sex-relationships/c-card-scheme

 カードは地域ごとに異なるようで、行使できるのは13-15歳が3回まで、16歳以上は6回まで。(全ての地域でこのような制限があるかどうかは確認できず)で、コンドームや潤滑油は大きさや材質などの種類も指定できるそうです。

C Card Scheme
(NHS Lanarkshire Sexual Health)
http://www.lanarkshiresexualhealth.org/contraception/free-condoms/c-card-scheme/

Your C-Card
http://c-card.areyougettingit.com/your-c-card.aspx

 もちろんこれらは、Sexual Health の取組の一環で、カード入手時に薬局などの専門スタッフに性感染症や避妊についての相談、任意の検査への橋渡しを行います。(当然登録薬局のスタッフはSexual Health についての専門知識が求められる)

 英国保健省では、15日に今後の  Sexual Health 対策をまとめた枠組みを発表し、この中でもこの “C Card” schemes が紹介されています。

Sexual health improvement framework published
(英国保健省 2013.03.15)
http://www.dh.gov.uk/health/2013/03/sex-health-framework/

 wikipediaによれば、ブラジルでは公立中学校に無料配布機が設置されているとのこと。コンドームを買うお金がない若者もいるということを考えると、こういった取り組みは必要なのかもしれません。

コンドームを無料配布するブラジル「中学生の性事情」
(BUSINESS&MONEY – X BRAND 2008.08.27)
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/business_money/868/1.html

たぶん試行事業の報告書
An evaluation of the C-Card Scheme in Bradford District
(Leeds Metropolitan University 2011.7)
http://repository-intralibrary.leedsmet.ac.uk/open_virtual_file_path/i3128n629528t/C-Card%20Report%20Final%20Copy.pdf

関連情報:TOPICS
 2010.05.26 若者の緊急避妊薬へのアクセスを容易にすべき(英国)


2013年03月20日 23:42 投稿

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