薬剤師と購入者の認識だけで零売を行うことは不適切(参院厚労委)(速報)

13日、参議院厚生労働委員会で、改正薬機法の審議が行われています。

トップバッターは神谷まさゆき議員が質問に立ちました。

冒頭、事前通告していない項目について答弁を求めています。

【参議院インターネット審議中継】
厚生労働委員会(2025.05.13)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=8510

神谷委員:
冒頭、一点通告していませんが、お聞きしたいことがあります。

前回他の委員と福岡大臣とのやりとりで、零売について、薬剤師と購入者が互いに適切だと考えれば零売を行ってよいという発言があったことについて、私のところにいくつか問い合わせがありました。改めてご説明を頂けないでしょうか?

城医薬局長:
はい、お答え申し上げます。

これまでも零売を行う際に必要な対応は省令で規定されておりまして、それが遵守されうる状況を勘案して、零売を可能とする要件を通知で定め示してきたところでございます。

一方近年、保健衛生上の懸念がある不適切な事例が見受けられましたために、今回の改正ではこの要件を法令上明確化し、適正な運用を確保することとしたものでございます。

そのため、薬剤師と購入者の認識だけで販売可否が決まるものではなく、省令に具体的なやむを得ない場合を規定をしまして、その場合に照らして、客観的にみても不適切な零売でないということ薬剤師には確保していただく必要がございます。

これによりまして、不適切な販売が制限され、本来の趣旨に則って行われる零売が確保されるとともに、これまで通りの継続が可能ということでございます。

あえてこれを冒頭で質したということは、先日の答弁をあいまいにしておくと問題があると考えた人たちが、答弁についての解釈の確認をしたと思いますが、別の見方をすれば、答弁を修正させたってことにもなります。

やむを得ない場合以外の零売は一切認めないということの確認です。

ここまでして、零売を制限する理由はいったいどこにあるのでしょうか?

いったい誰が、この質問をさせたのでしょうか?


2025年05月13日 13:39 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    前回ということなので、5月8日に開催された参議院厚生労働委員会の動画を確認しました

    【参議院インターネット審議中継】
    厚生労働委員会(2025.05.08)
    https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=8498

    各委員の質問に対するを厚労大臣の答弁をチェックしましたが、チェックが甘かったのか、「零売について、薬剤師と購入者が互いに適切だと考えれば零売を行ってよい」といった趣旨の発言は確認できませんでした。

    医薬局長が、これに近い発言はしていましたが、そもそも政府側が、「薬剤師と購入者が互いに適切だと考えれば零売を行ってよい」といった答弁をしたというのは疑問に思います。

    それに、「私のところにいくつか問い合わせ」ということが実際にあったのかどうか。

    議事録が出たら確認しますが、該当箇所があったら教えてください。

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