FIP会長のメッセージ(医薬分業を推進する国際シンポ)(Update)

 World Pharmacist Dayでもある25日、TOPICS 2012.08.11 で紹介した日本薬剤学会(http://www.apstj.jp/)の国際標準医薬分業推進事業に関する委員会主催の医薬分業に関するシンポジウムが都内で開催されています。

公開市民講演会 国際標準医薬分業を推進する国際シンポジウム: 2012/9/25
メインテーマ ~世界標準の医薬完全分業について~
http://www.apstj.jp/events/others/complete-separation
http://www.apstj.jp/events/others/20120925poster.pdf

 今後詳しい報告や報道があると思いますが、注目したいのは、同会HPにも掲載されているFIP会長のMichel Buchmann氏のこのシンポジウムへの支援メッセージです。

Speech byFIP President, Michel Buchmann
(World Pharmacist Day September 25, 2012)
http://www.apstj.jp/information/FIP%20President%20message.pdf
http://www.apstj.jp/information/copy2_of_FIP%20President%20message.pdf

日本薬剤学会公開市民講演会
「国際標準医薬分業を推進する国際シンポジウム」によせて
国際薬学連合(FIP)会長 Michel Buchmann 氏
http://www.apstj.jp/information/copy_of_FIP%20President%20message.pdf

 このうち、目に留まった部分を抜粋しました。

  • 現代においては、患者は、一般医から専門医まで幅広い医療を受けているので、患者の薬の管理は薬局で行うのが最も適切と思われる
  • 医師が調剤を行うと、薬を提供する側に利害の対立が生じ、患者が薬の使用に関して秘密を持ったり、混乱が生じやすい
  • このような状況は、チーム医療の精神とは反するものであり、患者のためにはならない
  • 調剤を行う医者(dispensing doctor)は医療費を抑制することができる、という人がいるが、多くの国では逆であることが示されている
  • 薬は薬局で調剤された方が良いという根拠が沢山報告されている
  • 患者の容態が安定していて、長期にわたって薬を服用する場合、頻繁に医師に診てもらう必要はなく、薬局で処方薬を供給すれば医療費を抑制することができる
  • 自分で調剤する医師が処方すると、調剤しない医師の処方と比較して、薬の数が多くなり、高価となる傾向がある
  • また、調剤する医師が処方すると、使いやすい薬を選ぶようになり、多数の薬から選択しなくなる傾向がある
  • 世界的に医師不足となり、多くの患者がなかなか医師に診てもらえない状況になっているのに、どうして医師に調剤してもらう必要があるのだろうか
  • スイスでは、軽い病気の場合、医者に行かずに薬局へ行くことにより、毎日1600万ドルもの経費が節約されている
  • また、薬剤師が医師と共同することによって処方の質が良くなり、結果として、コスト削減に繋がっている

 RISFAXの抜粋記事を見ても、他の演者の話も興味津々です。また動画がアップされることを期待しています。

関連情報:TOPICS
 2012.08.11 国際標準医薬分業を再陳情(日本薬剤学会)
 2012.04.20 市民の生命と健康を守る薬剤師-欧米先進国型の医薬分業とは- 
 2012.01.12 netCare~薬局でプライマリ・ケア(スイス)
 2011.05.29 医薬分業国際標準化に関する陳情書(日本薬剤学会)

関連記事:
RISFAX 9月26日
 http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=39422
 http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=39423

World Pharmacists Day 25 September
 (FIP 2012.09.25)
http://www.fip.org/www/index.php?page=latest_news&news=newsitem&newsitem=133

10月7日更新


2012年09月26日 10:17 投稿

コメントが2つあります

  1.  この内容は、原島薬剤学会会長が、要約してあいさつ代わりに説明がされました。 日本教育会館の会場は、オヨを250人収容にも拘らず、また、豪華演者と演題であったにもかかわらず、開会時で2割程度、終了時までも半ばという埋まり具合でした。
     韓国の強制分業の経験、また山本さん、飯島さんの現場を踏まえた講演で、日本の「医薬分業」の歪みが明らかにされていたと思えました。
     

  2. 国際標準医薬分業を推進する国際シンポジウム:

    大変興味があったのですが、都合がつかず出席かなわず・・・

    思わずシンポジウム事務局にUSTREAM配信などをしていただけないかと、開催1月以上前にe-メールでリクエストしてみたりもしました。

    こういったシンポジウム等をどんどんインターネット配信していくのも一つの形かな・・・と思っています。

    動画配信されることを、同じく期待して