アレグラのスイッチOTCなどの承認が了承

 7日、厚労省の薬事・食品衛生審議会・一般用医薬品部会が非公開で開催され、アレグラのスイッチOTC医薬品などの承認が了承されています。日刊薬業で審議/報告事項の資料が掲載されています。

一般用医薬品部会 審議(報告)品目一覧(2012年度第1回 12年6月7日開催)
(日刊薬業WEB 資料)
 http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226556318037
 http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/html/1226556157341.html

 アレグラのスイッチ品の効能効果は、やはり「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」だけでした。サノフィ社は日本ではOTC医薬品の販売実績がないことから、今後どこのメーカーが実際に販売するかが注目です。

 一方、アルミノプロフェンが新成分としてスイッチされています。

 アルミノプロフェンは2009年3月末までミナルフェン錠の製品名で薬価に収載されていたイブプロフェンと同じプロピオン酸系のNSAIDsで、医療用として発売されていたのと同じ用量で承認が了承されています。(こういう形で復活するのはいいけど、基本的資料が少なくなっているのはちょっと困るかも)

 またペミロラストカリウムの2つ目の商品も了承されています。(第一弾は去年のアレギサール錠)

 来春はザジテン・アレジオンなどとともに、いよいよ花粉症対応のOTC医薬品は第2世代の抗ヒスタミン剤に軸足を移していくのでしょうか。

 その他、審議の様子はこれから少しづつ記事が出てくると思いますが、去年4月に公表されたスイッチ候補10成分(TOPICS 2011.04.28)について、関係の団体から寄せられたスイッチが適当かどうかの意見を踏まえた議論も行われたようです。(ヒアルロン酸ナトリウムについてはスイッチが了承された様子)

 エパデールについて、なんらかの動きがあったかは、入手可能なWEB上の情報ではまだよくわかりません。

関連情報:TOPICS
  2012.05.25 次回アレグラのスイッチが審議、エパデールの結論は先送り
  2011.08.19 アレギサール錠のスイッチOTCが承認
  2011.04.08 厚労省、スイッチ候補10成分を公表
  2011.08.15 スイッチ候補10成分についての関係学会の意見
  2011.10.07 スイッチ候補10成分についての関係学会の意見2 

参考:
一般薬部会  「アレグラ」スイッチOTCの承認了承
(日刊薬業webフリーサイト 6月7日)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226568572624.html?pageKind=outline
サノフィ・アベンティス 自ら「アレグラ」スイッチ
薬食審OTC薬部会 背景に特許係争、売上維持を模索
(RISFAX Headline 6月8日)
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=38592
薬食審OTC薬部会 佐藤製薬「ルミフェン」「ミナルフェンS」了承
(RISFAX Headline 6月8日)
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=38593


2012年06月08日 09:57 投稿

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