地域共通診察券サービス(京都)

 ITを利活用したさまざまな医療連携の取り組みが模索されていますが、京都では1枚の診察券で複数の医療機関を受診できる「地域共通診察券サービス」というのがスタートしているそうです。

国立病院機京都府下3市1町で、住民自身が医療・健康情報を管理できる
「地域共通診察券」サービスを提供開始
~ 総務省「地域ICT 利活用広域連携事業」
(特定非営利活動法人 日本サスティナブル・コミュニティ・センター 2011年1月4日)
http://www.sccj.com/modules/news/article.php?storyid=161

「地域共通診察券発行システム」の提供開始!
~京都府下3市1町で、住民自身が医療・健康情報を管理~
(サクサ株式会社 2011年1月17日)
http://www.saxa.co.jp/pdf/20110117.pdf

 このカードは非接触型ICカードで、共通診察券には最大30医療機関の登録が可能で、過去の受診や検査歴、処方薬情報をホストコンピューターに蓄積することで、検査の重複実施や薬の相互作用のチェックが可能となるそうです。

 このサービスは、NPO法人「日本サスティナブル・コミュニティ・センター」が総務省の委託で実証実験として実施されるもので、京都医療センターを中心に京都、宇治、城陽、久御山の4市町で始まっていて、京都新聞によれば、4市町の105医療機関と調剤薬局が参加を表明しているそうです。(ということは、薬局も診療情報を見ることができる?)

 初回分の診察券5万枚は今月下旬から無料で発行すれ、2月には利用が開始されるそうです。

 将来的にはおくすり手帳もこういった形にスタイルを変えていくんでしょうね。

関連資料:
第1回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 医療情報化に関するタスクフォース
  (2010年9月8日開催)→資料 →議事要旨

資料5-1:「どこでもMY病院」構想の実現説明資料
資料5-2:「どこでもMY病院」構想のタスクフォースにおける検討課題について

関連情報:TOPICS
  2010.09.15 第1回医療情報化に関するタスクフォース
  2010.05.11 2013年にもおくすり手帳は電子化される?
  2010.08.05 「地域医療連携体制の構築と評価に関する研究事業」報告書

参考:京都新聞1月22日
     http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110122000029   


2011年01月22日 13:40 投稿

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