トクホ制度の廃止よりも、健康食品の規制強化を(消費者庁)

 14日、第8回健康食品の表示に関する検討会が開催され、論点整理へ向けた意見交換が行われています。各紙によれば、健康食品については規制強化を求める一方、トクホ(特定保健用食品)制度は存続させる方向で意見が集約されるようです。

健康食品の表示に関する検討会情報(消費者庁ウェブサイト)
http://www.caa.go.jp/foods/index1.html

第8回健康食品の表示に関する検討会(健康EXPOニュース4月14日)
http://news.e-expo.net/news/2010/04/post-120.html

毎日新聞4月14日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100415k0000m020044000c.html

 弁護士の中下委員は、「「体にいい」「健康に有効」などの効果を表示して販売される健康食品は、食品として直接経口摂取されるものであることを考えると、人の生命、健康に直接かかわるものとして、医薬品と同様に、その品質、有効性、安全性を確保する必要があり、その規制にあたっては、医薬品に準じて、製造・販売には原則として承認の許可が必要とすべきである。」と指摘していますが、現在トクホが果たして医薬品並みの承認許可となっているかは、議論があるところです。

 国民生活センターの宗林委員も、トクホのうち特に血糖、血圧、脂質代謝で許可を受ける商品については、ヒト試験を実施する対象者の範囲、人数、効果判定の見直すことや、服薬を必要としない健常者・境界域の一定数を対象として、ヒト試験の実施を、さらには効果の判定も有意差検定だけではなく絶対値の基準を設けることを求めています。

関連情報:TOPICS 
  2010.03.24 特定保健用食品制度の廃止を求める要望書(薬害オン会議)
  2009.12.14 第1回健康食品の表示に関する検討会

4月15日 9:00 タイトル変更


2010年04月14日 23:49 投稿

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