支払基金が、保険適応外薬の給付を認める事例を公表

  社会保険診療報酬支払基金(http://www.ssk.or.jp/)は16日、15日に第6次審査情報提供事例として、薬剤関係33事例を追加したと発表しました。

第6次審査情報提供事例として 薬剤関係33事例を追加
 (社会保険診療報酬支払基金プレスリリース 2009年9月16日)
 http://www.ssk.or.jp/pressrelease/pdf/pressrelease_017.pdf

審査情報提供 薬剤事例(支払基金9月16日UPDATE)
 http://www.ssk.or.jp/sinsa/yakuzai/index.html
 http://www.ssk.or.jp/sinsa/yakuzai/pdf/jirei_yakuzai.pdf

 保険適応外についての診療行為について、保険を給付するかどうかの判断については、審査支払機関の審査に委ねられているのが現状ですが、その審査の透明性を高めるため、2004年7月に同基金内に「審査情報提供検討委員会」が設置、保険適応外の事例についての検討が進められています。

 支払基金では妥当とされるものとして、2007年9月にまず「審査情報提供 薬剤事例」として47事例として公表、今回の発表はこれに続くものです。

 支払基金では、これら適応外使用保険給付については、あくまでも療養担当規則等に照らし、当該診療行為の必要性、用法・用量の妥当性などに係る医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としているとして、本提供事例に示された適否が、すべての個別診療内容に係る審査において、画一的あるいは一律的に適用されるものでないことに留意するよう求めています。

今回の事例には、「プロカテロール塩酸塩水和物【外用薬】-乳児の喘鳴症状」「アミトリプチリン塩酸塩・イミプラミン塩酸塩【内服薬】-慢性疼痛におけるうつ病・うつ状態」「ヘパリン類似物質【外用薬】-アトピー性皮膚炎に伴う乾皮症」「コルヒチン【内服薬】-ベーチェット病・掌蹠膿疱症」「ロキソプロフェンナトリウム水和物【内服薬】-片頭痛・緊張型頭痛」など、すでによく知られた事例も含まれていますが、今後こういった事例について、疑義照会の対象となるのでしょうか?

関連情報:TOPICS 2007.09.25 支払基金が、保険適応外薬の給付を認める事例を公表


2009年09月17日 11:51 投稿

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