支払基金が、保険適応外薬の給付を認める事例を公表

 社会保険診療報酬支払基金(http://www.ssk.or.jp/)は24日、第11次審査情報提供事例として、薬剤関係14事例を追加したと発表しました。

第11次審査情報提供事例として薬剤関係14事例を追加
(社会保険診療報酬支払基金プレスリリース 2012.09.24)
 http://www.ssk.or.jp/pressrelease/pdf/pressrelease_340.pdf

第11次審査情報提供事例(14事例)
 http://www.ssk.or.jp/pressrelease/pdf/pressrelease_339_60.pdf

審査情報提供 薬剤事例(支払基金2012年9月24日UPDATE)
 http://www.ssk.or.jp/shinsajoho/teikyojirei/yakuzai.html
 http://www.ssk.or.jp/shinsajoho/teikyojirei/files/jirei_yakuzai.pdf

 保険適応外についての診療行為について、保険を給付するかどうかの判断については、審査支払機関の審査に委ねられているのが現状ですが、その審査の透明性を高めるため、2004年7月に同基金内に「審査情報提供検討委員会」が設置、保険適応外の事例についての検討が進められています。

 薬剤関係の審査情報提供については、医薬品の薬理作用に基づく適応外使用事例に関し検討を行い、これまで2007年9月に47事例、2009年9月に33事例、2011年9月に80事例、2012年3月に37事例をを公表、今回の発表はこれに続くものです。

 支払基金では、これら適応外使用保険給付については、あくまでも療養担当規則等に照らし、当該診療行為の必要性、用法・用量の妥当性などに係る医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としているとして、本提供事例に示された適否が、すべての個別診療内容に係る審査において、画一的あるいは一律的に適用されるものでないことに留意するよう求めています

 今回の事例は、心疾患や小児への適応などに関するものが中心ですが、次のようなすでによく知られた事例も含まれています。

  • アミトリプチリン塩酸塩【内服薬】→片頭痛、緊張型頭痛
  • チザニジン塩酸塩【内服薬】→緊張型頭痛
  • イミプラミン塩酸塩【内服薬】→末梢性神経障害性疼痛

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2012年09月24日 23:20 投稿

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