アジスロマイシンのOTCが発売(英国)

 英国内の一般紙ではまだ取り上げられていないので、正式な販売はまだのようですが、PJ Onlineは6・7日の記事(一定期間を過ぎると閲覧には登録が必要)で、クラミジア対策でスイッチされたアジスロマイシンのOTC“Clamelle”が発売されたことを伝えています。

OTC azithromycin available (PJ Online 2008.11.7)
  http://www.pjonline.com/news/otc_azithromycin_available

OTC azithromycin launched (PJ Online 2008.11.6)
  http://www.pjonline.com/news/otc_azithromycin_launched

 このClamelleは尿検査キットとアジスロマイシンの錠剤(500mg錠、2錠入り)の2つに分かれていて、発売元のactavis社では専用のサイト(http://www.clamelle.co.uk/)を立ち上げ、一般向け情報の提供の他、薬局向けツールの提供を開始しています。

Pharmacy Training Guide (PDF)
NPA(全国薬局協会)や関係学会などが公認、MHRA・保健省監修。既に全国の薬局に送付済だそうです。

Medicines Counter Assistant (MCA) Training Guide (PDF)
薬剤師への橋渡し役や薬局におけるサポートスタッフとしてのアシスタントの役割が示されています。上記よりわかりやすい内容になっています。

Quick Reference Card (PDF)

 40ページにも及ぶトレーニングガイドによれば、キットの販売は、今症状はないが、コンドームを使わずに性交渉を行ったり、パートナーが変わってクラミジアに感染したかどうか心配な人が対象で、16歳未満の人や、クラミジア・その他性感染症の症状がある人は、近隣の医療機関等を紹介することを求めています。(妊婦はキットの使用を勧奨するが、錠剤の使用は禁忌)

 また、錠剤の販売はキットによって陽性との判定が出た人(検査会社から送られる通知書(Notification slips、左写真)が必要。無料配布キットによる検査結果でも可。)とそのパートナー(パートナー用通知書が必要)に限られます。

 薬局ではオンラインで本人であるかどうかの確認(このため、Clamelleの販売には、NPAへの登録が必要)し、また症状がないかどうかなどの確認を行った後に販売を行うことを求めています。

 このトレーニングガイドにはこのほかに、アジスロマイシンがスイッチされた背景、事例研究、コミュニケーション上の問題点、クラミジア感染症を早期発見・治療する意義などが記された他、性感染症予防についての助言を行うことも求めており、地域薬局を通じてClamelleの供給が行われる公衆衛生上の重要性が伝わります。

 またキットの陳列については、自由に手にすることのできるところ(self selection)でも可とした一方、販売に当たっては購入者に十分説明することを求めています。

 販売価格は、キットが25ポンド(3850円)、錠剤が20ポンド(3080円)で、キットを購入した薬局とは別の薬局でも錠剤購入が可能だそうです。

 なお、英国王立薬剤師会では独自の販売指針(practice guidance)を作成、来週にもオンラインでのダウンロードが可能となるとのことです。

関連情報:TOPICS  2008.08.06 クラミジア対策にアジスロマイシンがスイッチ(英国)


2008年11月08日 15:28 投稿

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