シルデナフィルなどは処方箋不要の医薬品として承認されるべきである(海外研究)

海外ではいくつかの国で、シルデナフィル、タダラフィルなどのPDE-5阻害薬は処方箋なしで購入できますが、ED患者にとって処方箋なしで購入できることについてのベネフィットとリスクを調べた研究がアップされています

Int J Public Health. 2025 Dec 15】
Exploring Patient Pathways and Care Situations in Men With Erectile Dysfunction in Different PDE-5 Inhibitor Regulatory Settings
https://ssph-journal.org/journals/international-journal-of-public-health/articles/10.3389/ijph.2025.1608529/full

シルデナフィル、タダラフィルなどのPDE-5阻害薬は、ポーランド、ノルウェー、ニュージーランド、アイルランド、イギリスなどの国では処方箋なしで薬局から入手できる。

本研究では、医師の処方が必要なドイツ、処方箋なしで販売が可能なポーランド、ノルウェー、薬剤師による処方によって供給されているスイスについて、ED患者へのベネフィットとリスクに関する異なる規制アプローチを評価した。

調査は2023年4月14日から2023年5月5日までの間にこれら4カ国各2,500人の18~75歳の男性がスクリーニングを受けた。

その結果、ドイツ59.7%、ノルウェー63.3%、ポーランド67.1%、スイス66.9%と4カ国すべてで、高いED有病率が観察された。

年齢別の有病率が最も高かったのは61〜75歳の参加者(65.8%)で、次いで18〜30歳(62.2%)、31〜40歳(60.8%)の順で、若年層でも有病率が高かった。

薬剤師に相談した割合は、ドイツ23.6%、ポーランド21.5%であったのに対し、スイス34.6%、ノルウェー63.3%であった。

医師への相談はすべての国において、薬局でPDE-5阻害薬を購入しようとする男性には推奨されていた(8割超)が、ポーランドでは約7割にとどまった。

PDE-5阻害薬の入手可能性は、男性のウェルビーイングを大幅に向上させる可能性があり、積極的に治療を求める人の数、医療提供者との交流、薬局との関わりなど、様々な側面に影響を与えている。

特に、PDE-5阻害薬が市販薬として入手可能な国では、ED関連の相談のために薬剤師が医師を紹介する割合が高く、ED治療薬が市販薬として入手可能であることが、診断を受けた男性の適切な治療利用を促進する可能性があることを示唆された。

また、市販薬が入手可能なノルウェーとポーランドでは、男性が闇市場に頼ったり、治療を受けずにいる可能性は低く、合法的な手段に頼る可能性が高かった。対照的に、価格が高く、薬局での処方箋が必要であり、薬局での高額な相談料も義務付けられているスイスでは、闇市場の利用率が高くなった。

医療目的以外での使用は、すべての地域において稀であった。

研究者らは、PDE-5阻害薬の処方箋が必要であることは、EDの治療や基礎疾患の発見を阻害する可能性があり、またEDの管理を改善し、男性の医療への橋渡しとしての関与を促進するために、PDE-5阻害薬は処方箋不要の医薬品として承認されるべきであるとしています。

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2026年01月02日 22:41 投稿

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