2011年記事ランキング

 今年も1年間訪問頂きありがとうございました。去年の後半より、過去14日、45日ごとのランキングを表示させていますが、過去1年間のランキングだと意外な記事が上位を占めました。(→2011年記事タイトル一覧

 このランキングは、閲覧回数だけではなく、検索された記事やコメント数(自己レスもありますが)などもポイント化してランキングにしています。(でも、ポイントの詳しい仕組みはよくわからないのであしからず)

1.小麦加水分解物と小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(5月21日)

 未だ健康被害がどのくらいあるのかがわからない「茶のしずく石鹸」問題です。外部の検索サイトから訪問する方も多かったようです。自分のところでも関連が疑われる例があったことを考えると、やはり現場で原因不明で治りにくい湿疹や蕁麻疹の相談を受けた場合は、念頭に置くことを痛感させられます。(関連記事もいくつか書きました)

2.大型商品の後発品が11月収載へ(7月20日)

 ドネペジルやアトルバスタチンはどのメーカーを採用しましたか? 中身が同じなのに別ブランド名ってのは何とかして欲しいですね。

3.プラザキサカプセルに安全性速報(ブルーレター)が発出(8月13日)

 各国で安全性情報が発出されています。ベーリンガー社のおひざ元のドイツなどではセンセーショナルに報じられたりしましたが、現時点では各国ともワルファリンと比べ出血リスクは同じか少ないとの評価のようです。

4.MTX(リウマトレックス)の用法・用量変更が承認(2月25日)

 地元でも勉強会を検討していたテーマですが、東日本大震災の影響で勉強会自体が中止となってしまいました。今年でもやろうかな。

5.へパリン類似物質含有OTC外用剤(2月21日)

 アットノンは結構売れているようですが、ターゲットは保湿ではないようですね。一方、ノバルティスファーマからも今年、同成分を配合するものとして「HPクリーム」というのが発売されています。こちらは乾燥性皮膚炎治療薬となっています。

6.論文・報告あれこれ 2011年7月

 WEB上には私たちに関連の深い論文や報告がたくさんあります。無料でFULLTEXTが読めるサイトも多いので目に留まるものも少なくありません。定期的にPUBMEDで検索するなどして、他のブログではあまり取り上げないものを中心に今後も紹介したいと思います。

7.ダーゼンなどの消炎酵素剤、実は効果なし?(1月20日)

 今回の問題の影響で、消炎酵素剤のいくつかが市場から撤退に。リゾチーム塩酸塩は臨床試験にトライするようですが、果たして結果は? GEメーカーも次々とリゾチーム塩酸塩の供給を止めています。

8.メマリー錠学習メモ(6月10日)

 本来なら、研究会報告として毎回掲載したいところなのですが、力不足ですべてはできません。これからも新しい作用機序の医薬品がどんどん上市されますので、何とか気が付いたことを紹介したいと思います。ちなみに、去年のロゼレム錠8mgに関する学習メモ(2010.06.18)も、2ちゃんねるの掲示板からリンクが張られるなどしてよく読まれているようです。

9.TPP参加による医療・くすり・厚生行政への影響(11月9日)

 最近の記事ですが、やはり関心が高くランクインしたようです。日本の皆保険制度が崩壊するということはないでしょうが、新薬の価格の問題=患者負担の上昇という可能性はあると思います。来年はTPPについて関心を持つことが必要です。

10.ネキシウムとプラビックスの併用大丈夫?(9月12日)

 現時点では、添付文書の変更はないようです。オメプラゾールとプラビックスの併用の是非についても未だ議論が続いていますが、薬価収載1年後からは広く処方されることは容易に想像できます。それまでにはっきりするといいですね。

 ちなみにランキングシステムを導入してからの閲覧数ベスト10は以下となりました。

 今年のエントリーは31日に大きな出来事がなければこれが最後です。

 仕事の合間に記事を書いているので、月初などは新しいエントリーが遅れる場合があります。

 また、記事に多くのコメントを頂きありがとうございます。ブログである以上きちんとレスもしたいのですが、後で思って結局書きそびれてしまうことも少なくありません。コメントなどを参考に新たな記事を立てることもありますので、ご了承のほどよろしくお願いします。

 来年もよろしくお願いします。


2011年12月30日 23:23 投稿

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