ガーダシルも公費助成の対象に

 26日、HPV予防ワクチンのガーダシルの販売が開始されましたが、厚労省はガータシルについても子宮頸がん予防ワクチンとして公費助成の対象となると発表しています。

  • 「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の実施について」の一部改正について(PDF:640KB)(平成23年8月25日)
  • 子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業に関するQ & A(自治体向け)(PDF:116KB)(平成23年8月25日)
  • 一般向けリーフレット 2011年9月15日から「ガーダシル」も子宮頸がん予防ワクチンとして公費助成の対象となります。(PDF:133KB)(平成23年8月25日)

 一般向けリーフレットにあるように、公費対象となるのは9月15日から(実際には自治体によって対応が遅れるところも)ですが、すでに「サーバリックス」の接種を受けている人が2回目または3回目をガータシルに代えて接種することはできません。

 また、接種の間隔は、「サーバリックス」は初回接種から1カ月後、6カ月後に接種なのに対し、「ガーダシル」は初回接種から2カ月後、6カ月後に接種となっています。

 一方、「ガーダシル」と「サーバリックス」のどちらを選べばいいかについては、医療機関で相談するようにということとなっています。

 ガーダシルの安定流通が確保されるのか(供給見込みは、サーバリックスが年度内に約600万本程度に対し、ガーダシルは約300万本程度)も含め、現場の医師は説明や対応に頭を悩ましそうですね。

 私たちも、基本的な知識として「ガーダシル」と「サーバリックス」の違いについて理解しておく必要があるでしょう。

 なお、MSD社は医療関係者向けと一般向けに専用サイトを設けています。

ガーダシル情報サイト(医療関係者向け)
  http://www.gardasil.jp/secure/

関連ブログ:
【9/15から公費助成】4価のHPVワクチン「ガーダシル」(子宮頸がん、肛門がん、尖圭コンジローマ)
(感染症診療の原則 2011.08.25)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/7ba0d2d6ef4d452cec3b1ac008026cd2
サーバとガーダ
(新小児科医のつぶやき 2011.8.29)
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110829

資料:
ワクチン接種緊急促進事業について
子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/

PMDA承認審査情報→審査報告書


2011年08月29日 17:10 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    感染症診療の原則で関連情報がアップされています。

    紹介しようと考えていた論文や記事が紹介されています。

    日・米・英のHPVワクチン騒動
    (感染症診療の原則 9月29日)
    http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/25a5b852765f0252f8036a8bdf34b030