ED治療薬、ネット購入者の4割が有害事象を経験

 国内でED治療薬を製造・販売している4社は、このほど共同でED治療薬使用者を対象にしたインターネット調査を実施し、その結果を発表しています。

<4社合同調査結果>
~ED治療薬使用者の購入ルートによる偽造品への意識・実態の違いを調査~
ネット購入者の落とし穴。「自分だけは大丈夫」と甘い認識
偽造ED治療薬が出回っていることを認識しながら、9割が自身の購入した薬は”本物だと思う”
(ファイザー株式会社プレスリリース 2011.06.29)
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2011/2011_06_29.html

  この調査は、 ED治療薬の使用経験がある30歳以上の男性で、2010年7月以降にED治療薬を病院・クリニックまたはネットで購入したことのある564人を対象に行われたもので、うちネット購入者(276人)のほとんどが「ネット上にED治療薬の偽造品が出回っていると思う」一方で、自分が飲んでいるものは本物だと信じていたそうです。

 さらにネット購入者にED治療薬を使用して副作用と思われる症状が出た経験があるか尋ねたところ、症状が出たことがあると答えた人は42.8%(118人)に達し、4割は何らかの有害事象を経験したそうです。

 原因は成分そのものによる副作用なのか、あるいは有害成分が混入しこれによる有害事象なのかどうかは定かではありませんが、症状が出ても9割が「ほっておいた」と回答し、ネット購入者の多くは「ネットでの購入は安心・安全」ということが根底にあることをうかがわせます。これは、副作用と思われる症状が出ても約7割は「継続して同じサイトで購入している」ことも如実に示しています。

 日本では偽造医薬品(模造医薬品)の危険性があまりにも野放しされています。ネット時代ですか、らこの4社もアンケートの購入者にとどまらず、英国などの海外のようにもっとネット購入の危険性を視覚に訴えるキャンペーンを厚労省などと共同で展開してもらいたいものです。 

関連情報:TOPICS 2009.11.06 ネットでの医薬品購入は危険(英国キャンペーン)


2011年07月01日 16:53 投稿

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