薬剤師と登録販売者の着衣の色は同じでよいか?

 薬事日報HEADLINEの記事によれば、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)では、6日公布された改正薬事法の関係省令に対応すべく、協会内で細かな基準の作成を現在進めているそうです。

【JACDS】新販売制度の運用で詳細な基準を作成へ
   (薬事日報 HEADLINE NEWS 2月10日)
   http://www.yakuji.co.jp/entry9141.html

 記事で気になったのは、「例えば白衣だが、業界としては店舗で白衣を着るのは薬剤師、登録販売者だという基準にする。これは、法律にも省令にもないものだ。」という部分で、JACD加盟の店舗(ドラッグストア)では薬剤師も登録販売者も同じ色の着衣にすることで統一を図るようです。

 確かに、先日公表された省令案のパブコメ結果(TOPICS 2009.2.6、省令に関する部分p15)の中にも次のような部分があります。

(意見)
着衣の区別について店頭に掲示、表示していれば専門家以外の従業者に白衣に類似するユニフォームを着用させてもよいか。

(回答)
薬局において、掲示による情報提供を通じて、購入者からみて、販売に従事する薬剤師、登録販売者とその他従事者の区別が容易につくような環境が整備されていることを前提として、衣服による区別が適切に行われることは差し支えないものと考えております。

 つまり、着衣の色はそれぞれの店舗で掲示・表示さえしていれば、薬剤師以外の従業者が白衣を着衣することは可能です。

 しかし、日薬などの掲示物の案などを見ると、薬剤師と登録販売者では着衣の色を同じにはしていません。

 JACDでは、薬剤師がいない店舗を想定してこういった基準を検討しているのでしょうが、薬剤師と登録販売者で着衣の色を分ける必要は果たしてないのでしょうか? 薬局とドラッグストアで対応が異なると、消費者に混乱を与えないかねません。自分たちの都合に合わせた基準と見てとることもできます。日薬とJACDでこの件だけは是非話し合って、統一してもらいたいものです。


2009年02月10日 21:17 投稿

コメントが1つあります

  1. 薬剤師と登録販売者で着衣の色を分ける必要性はあると思います。調剤薬局でさえ事務員が白衣を着て平然と調剤業務を行っている(もちろん投薬は行いませんが)薬局もあります。ましてやそれがドラッグストアともなると登録販売者どころか何の資格も持たない普通のパートさんですら二,三類のOTC販売を行うおそれが考えられます。