緊急避妊薬についての海外の話題

 日本では、価格やアクセスなど普及への課題が多い緊急避妊薬ですが、海外ではアクセスをより容易にする動きがあります。

 英国では、クリスマスと新年の休暇シーズンに向け、緊急避妊薬を無料で配布するキャンペーンが始まったそうです。

クリスマスに避妊薬を無料配布、英避妊団体
(AFP BBNews 12月7日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2844430/8172693

Morning-after pill offered free by post
(BBC NEWS 2011.12.06)
http://www.bbc.co.uk/news/health-16035009

 英国の避妊・中絶情報提供団体のBPAS(British Pregnancy Advisory Service)のウェブサイト(http://www.bpas.org/bpaswoman)の下記ページから申し込み、電話で看護婦から15分の説明を受ければ、コンドームとセットで無料で受け取ることができるそうです。

Getting ‘turned on’ this Christmas?(BPAS)
http://www.santacomes.org (すごいアドレス名、ポスターもどうよという感じ)
http://www.bpas.org/bpasform.php?f=5

 一方、米国では現在17歳以上でしか販売できないOTC緊急避妊薬のPlanB(17歳未満は処方薬)について、FDAが年齢制限を廃止し、一般商店でも販売を可能にするかどうかの検討が行われていると各紙が伝えています。

FDA May Remove Age Restrictions From Morning-After Pill Plan B
(TIMES Healthland 2011.12.06)
http://healthland.time.com/2011/12/06/fda-may-remove-age-restrictions-from-morning-after-pill-plan-b/

U.S. May Allow Teva’s Morning-After Pill Without Prescription for All Ages
(Bloomberg 2011.12.07)
http://www.bloomberg.com/news/2011-12-06/u-s-may-allow-teva-s-morning-after-pill-without-prescription-for-all-ages.html

 いずれも中絶を反対する団体が異議を唱えていますが、背景には若者の妊娠の問題などがあり、よりアクセスを容易にする必要性に迫られているようです。

関連情報:TOPICS
 2011.09.17 ノルレボ錠、認知の課題は価格とアクセス+啓蒙
 2011.04.03 薬局で緊急避妊薬を無料提供(英ウェールズ)


2011年12月07日 23:05 投稿

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