フランスにおける緊急避妊薬の販売状況と薬剤師に求められるもの

フランスのある大学の女子学生を対象に行われた調査結果です。

回答者の39.1%が少なくとも1回は緊急避妊薬(ECP)を使用。

使用経験のある学生は、薬剤師に相談する割合が有意に高かったという結果が示されています。
(Xに1月18日に投稿したものを記事化しました)

【Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 2026 Jan 10】
Emergency contraception pills among female students: Use, knowledge, perceptions, and expectations
https://ejog.org/article/S0301-2115(26)00012-6/fulltext

2022~2023年度に学問分野を問わずすべての女子学生を対象に調査

比較的高いSCPの認知度にもかかわらず、使用経験は中程度(39.1%)にとどまっている
20歳未満 30.8%
20~29歳 44.3%
29歳超  45.1%

健康関連のプログラムに登録している学生と他の分野の学生の間で ECP の使用に有意な差が見られなかったが、過大評価されている可能性がある

ECPの使用経験の普段の避妊方法
コンドーム 53.4%
ピル 41.4%
子宮内システム 1.8%

通常の避妊方法に関する知識
ピル    83.5%
コンドーム 78.9%
子宮内の避妊器具 78.6%
インプラント 61.4%
パッチ   29.7%

一部の例外を除き、ECPは地域の薬局(n = 805/844)で調剤されていた
薬剤師の約4分の3(n = 587)がECPの服用方法について指導

一方で、薬局内の秘密厳守の場所で行われたのはわずか4%(n = 30)に留まった

薬剤師が、アドバイスを求められた、または ECP の要求が行われる主な、または唯一の医療専門家であることが多いことが確認された一方、薬局から ECP を入手した経験について肯定的な認識を持っておらず、60 % 以上が調剤中に適切に話を聞いてもらえなかったなどと回答

秘密厳守の設定における薬剤師と患者のコミュニケーションを改善する必要性が浮き彫りになり、薬剤師の役割と位置付けについての疑問が提起

薬剤師は ECP へのアクセスにおいて重要な役割を果たしますが、カウンセリングの質と機密性は改善が必要

以前に ECP を使用したことのある女子学生の約96 % は、処方箋なしで使用
回答者のほぼ全員が、緊急避妊薬の購入や使用に医師の処方箋は不要であることを知っていた

研究者らは、早期の包括的な性教育と専門職連携トレーニングにより、避妊に関する知識と使用を高めることができるとしている。

なお、フランスでは、緊急避妊薬は18歳未満の女性はすべて匿名で無料で入手可が可能となっていて、2023年1月以降は、健康保険証を提示すれば18歳以上の女性も無料となっている。

関連情報:TOPICS
2026.02.24 海外における緊急避妊薬の規制状況と日本でも求められる施策


2026年02月24日 18:32 投稿

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