セルフメディケーション税制とスイッチOTC(Update3)

 平成28年度税制改正で新設された、セルフメディケーション税制というのをご存知でしょうか?

セルフメディケーション(自主服薬)推進のためのスイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)の創設
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000107339.pdf#page=3

OTC医薬品の医療費控除制度 (OTC医薬品協会・リンクすみません)
http://www.jsmi.jp/what/index3.html

 上記の通り、このセルフメディケーション税制(医療費控除制度)とは、1年間(1月1日~12月31日)に自己負担した医療費が、自分と生計を一にする家族の分を合わせて「合計10万円」を超えた場合、税務署に確定申告すると、所得税が一部還付されたり、翌年の住民税が減額されるというもので、17日には対象となる商品のリストが公表されました。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html

セルフメディケーション税制対象品目一覧(平成28年12月16日時点)

 スイッチ年度と最近の発売品をリストアップしました。 (薬効順にするか悩んだ。品目数は正確ではありません。調べたら、結構販売を止めている成分も多い)

スイッチOTC承認年 成分名 用法 OTC薬効群 品目数 主なOTC商品名 医療用商品名
1983 ソイステロール(大豆油不けん化物) 経口 血清高コレステロール改善薬 12 コレストン、ユンゲオール モリステロール(販売中止)
ピコスルファートナトリウム 経口 瀉下薬(便秘薬) 7 コーラックソフト、ビオフェルミン便秘薬(液剤製品=ソフィットは販売中止) ラキソベロン
1985 エキサラミド 外用 水虫・たむし用薬 0   (販売中止:ソルジャーエース)
ジメモルファンリン酸塩 経口 鎮咳去たん薬 1 新パブロンせき止め液 アストミン
インドメタシン 外用 外用鎮痛消炎薬 多数 バンテリン インテバン
イブプロフェン(450mg/日) 経口 解熱鎮痛薬 多数 イブA錠、ナロンエース ブルフェン
1986 ポリエンホスファチジルコリン 経口 血清高コレステロール改善薬 3 エサヘパンL  EPL
1987 ポリエチレンスルホン酸ナトリウム 外用 鎮痛消炎薬 1 ペリドール (内服あり)
ブチルスコポラミン臭化物 経口 胃腸鎮痛鎮痙薬 6 ブスコパンA錠 ブスコパン
ブロムヘキシン塩酸塩 経口 かぜ薬 多数 ビソルボン
セトラキサー ト塩酸塩 経口 胃腸薬 6 センロック、第一三共胃腸薬コアブロック ノイエル
チメピジウム臭化物水和物 経口 胃腸鎮痛鎮痙薬 0 セスデン
シクロピロクスオラミン 外用 水虫・たむし用薬 2 ラマストン液・クリーム バトラフェン(販売中止)
ミコナゾール硝酸塩 外用 水虫・たむし用薬 多数 小林タムシチンキ、ダマリンL フロリードD
1988 イソチペンジル塩酸塩 口腔 歯痛・歯槽膿漏薬 0 (抗アレルギー剤として)イーメンクリーム(販売中止) アンダントール(販売中止)
ゲファルナート 経口 胃腸薬 2 胃腸薬チェロ、新プロストマック ゲファニール(販売中止)
エコナゾール硝酸塩 外用 水虫・たむし用薬 3 ポリカイン パラベール
カルボシステイン 経口 鎮咳去たん薬 多数 新フステノン、ストナ去たんカプセル ムコダイン
1989 ヘプロニカート 経口 血行障害改善薬 4 キューピーコーワiプラス、リラッセ ヘプロニカート錠(メグリンは販売中止)
ロペラミド塩酸塩 経口 止しゃ薬 多数 トメダイン、ピタリット ロペミン
1990 ユビデカレノン 経口 強心薬 4 ユビテンS ノイキノン
ヒドロコルチゾン酪酸エステル 外用 外用湿疹・皮膚炎用薬 11 セロナ、ロバックHi ロコイド
メキタジン 経口 内服アレルギー用薬 *2 6 ロートアルガード鼻炎内服薬ZII ゼスラン
ビソキサチン酢酸エステル 経口 瀉下薬(便秘薬) 0
イブプロフェンピコノール 外用 にきび治療薬 11 ビフナイトn、ペアアクネクリーム ベシカム、スタデルム
1991 トルシクラート 外用 水虫・たむし用薬 0  トルミセン(販売中止)
ウフェナマート 外用 外用湿疹・皮膚炎用薬 18 ロバックU コンベック
エプラジノン塩酸塩 経口 鎮咳去たん薬 0 レスプレン
チオコナゾール 外用 水虫・たむし用薬 0 (販売中止:ストレイタス) トロシー(販売中止)
1992 メコバラミン 経口 ビタミン主薬製剤 10 アクテージSN、ナボリン メチコバール
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 外用 外用湿疹・皮膚炎用薬 多数 オイラックスPZ、ムヒアルファEX、リビメックスコーワ リドメックス
L-アスパラギン酸カルシウム 経口 カルシウム主薬製剤 0 部外品に移行 アスパラ-CA
イブプロフェン *1 経口 かぜ薬       ※新効能医薬品 多数 新エスタックイブ、ストナIB、コルゲンコーワIB ブルフェン
1993 スルコナゾー ル硝酸塩 外用 水虫・たむし用薬 0 エクセルダーム
ビホナゾール 外用 水虫・たむし用薬 多数 マイコスポール
メキタジン *1 経口 かぜ薬       ※新効能医薬品 8 パブロンAG、ストナデイタイムカプセル ゼスラン
オキシコナゾール硝酸塩 外用 水虫・たむし用薬 2 タムチンキ オキナゾール
1994 ピロキシカム 外用 外用鎮痛消炎薬 3 リラテックス(販売中止:ジャスコート) フェルデン
ケトプロフェン 外用 外用鎮痛消炎薬 1 オムニードケトプロフェンパップ モーラス
1995 オキセサゼイン 経口 胃腸薬 3 サクロンQ ストロカイン
トリメブチンマレイン酸塩 経口 胃腸薬 2 タナベ胃腸薬<調律> セレキノン
フェルビナク(0.5%) 外用 外用鎮痛消炎薬 多数 セルタッチ
ピレンゼピン塩酸塩水和物 経口 胃腸薬 7 ガストール、パンシロンキュア ガストロゼピン
1997 クロモグリク酸ナトリウム 点眼・点鼻 アレルギー用点眼薬・アレルギー性鼻炎用点鼻薬 多数 エージーアイズ インタール
シメチジン 経口 胃腸薬 0 タガメット
ファモチジン 経口 胃腸薬 12 ガスター10 ガスター
ラニチジン塩酸塩 経口 胃腸薬 0 ザンタック
1998 ソファルコン 経口 胃腸薬 2 アバロン  ソロン
2000 テプレノン 経口 胃腸薬 7 新セルベール セルベックス
2001 ニコチン 経口(ガム) 禁煙補助薬 7 ニコレット、ニコチネル ニコレット
2002 アモロルフィン塩酸塩 外用 水虫・たむし用薬 1 ダマリンエース ペキロン
ブテナフィン塩酸塩 外用 水虫・たむし用薬 多数 ブテナロック メンタックス、ボレー
ネチコナゾール塩酸塩 外用 水虫・たむし用薬 0  (販売中止:アトラントエース) アトラント
テルビナフィン塩酸塩 外用 水虫・たむし用薬 多数 ラミシール、ダマリングランデ ラミシール
プラノプロフェン 点眼 点眼薬 3 アイリスガードP、マイティアアイテクト、ロートクリア ニフラン
2005 ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩 経口 胃腸薬 1 イノセアワンブロック アルタット
ニザチジン 経口 胃腸薬 3 アシノンZ アシノン
ケトチフェンフマル酸塩 点鼻 アレルギー性鼻炎用点鼻薬 多数 ザジテンAL、パブロン点鼻クイック ザジテン
2006 ラノコナゾール 外用 水虫・たむし用薬 6 ピロエースZ、フットガン アスタット
チキジウム臭化物 経口 胃腸鎮痛鎮痙薬 1 ストパン チアトン
アゼラスチン塩酸塩 経口 内服アレルギー用薬 *2 13 ピロットA、スカイナーAL、ムヒAZ アゼプチン
ケトチフェンフマル酸塩 *1 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 ※新投与経路医薬品 12 ザジテンAL、コンタック600ファースト ザジテン
トリアムシノロンアセトニド 外用 口内炎治療薬 10 アフタッチ、口内炎軟膏大正クイックケア アフタッチ
2007 アシクロビル 外用 口唇ヘルペス再発治療薬 5 アクチビア軟膏、ヘルペシアクリーム ゾビラックス
ケトチフェンフマル酸塩 *1 点眼 アレルギー用点眼薬 ※新投与経路医薬品 6 アイリスAG、ザジテンAL ザジテン
アンブロキソール塩酸塩 経口 かぜ薬(去痰成分) 7 パブロンSゴールドW、コルゲンコーワIB透明カプセル ムコソルバン
フェルビナク(3.5%)*3 外用 外用鎮痛消炎薬 ※新用量医薬品 多数 セルタッチ
2008 フラボキサー ト塩酸塩 経口 頻尿・残尿感改善薬 2 レディガードコーワ ブラダロン
イソコナゾール硝酸塩 腟坐剤 腟カンジダ再発治療薬 1 メンソレータムフレディCC膣錠 アデスタン
ニコチン *1 貼布 禁煙補助薬   ※新投与経路医薬品 4 シガノン、ニコチネルパッチ  ニコチネル
エメダスチンフマル酸塩 経口 内服アレルギー用薬 *2 0 (販売中止:ロートアルガード抗アレルギーカプセル) ダレン(販売中止)
ミコナゾー ル硝酸塩 *1 腟坐剤 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 1 メディトリート フロリード
2009 ミコナゾー ル硝酸塩 *1 外用 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 1 メディトリークリーム フロリード
イソコナゾー ル硝酸塩 *1 外用 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 1 メンソレータムフレディCCクリーム アデスタン
ジクロフェナクナトリウム 外用 外用鎮痛消炎薬 多数 ボルタレン、ジクロテクト、フェイタズZ ボルタレン
ビダラビン 外用 口唇ヘルペス再発治療薬 2 アラセナ アラセナ
2010 ロキソプロフェンナトリウム水和物 経口 解熱鎮痛薬 12 ロキソニン、バファリンEX、エキセドリンLOX、コルゲンコー ワ鎮痛解熱LXα ロキソニン
エピナスチン塩酸塩 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 4 アレジオン アレジオン
トロキシピド 経口 胃腸薬(粘膜修復) 1 イノセアバランス アプレース
オキシコナゾー ル硝酸塩 *1 腟坐剤 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 2 オキナゾールL100、フェミニーナ腟カンジダ錠 オキナゾール
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル 点鼻 アレルギー性鼻炎用点鼻薬 6 コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>  アルロイヤー、ナイスピー
2011 クロトリマゾール *1 腟坐剤 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 1 エンペシドL エンペシド
オキシメタゾリン塩酸塩 点鼻 鼻炎用点鼻薬 1 ナシビンMスプレー ナシビン
アシタザノラスト水和物 点眼 アレルギー用点眼薬 1 アイフリーコーワAL ゼペリン
ペミロラストカリウム 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 1 アレギサール鼻炎 アレギサール、ペミラストン
メキタジン *3 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 1 ストナリニ・ガード ゼスラン
2012 フェキソフェナジン塩酸塩 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 1 アレグラFX アレグラ
ネチコナゾール塩酸塩 *1 外用 腟カンジダ再発治療薬 ※新投与経路医薬品 0 未発売  (アトラント)
イコサペント酸エチル 経口 境界領域の中性脂肪値改善薬 1 エパデールT エパデール
セチリジン塩酸塩 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 2 コンタック鼻炎Z、ストナリニZ ジルテック
イブプロフェン(600mg/日) *3 経口 解熱鎮痛薬   ※新用量医薬品 1 ナロンメディカル ブルフェン
2013 トリメブチンマレイン酸塩 *1 経口 過敏性腸症候群再発症状改善薬※新効能医薬品 1 セレキノンS セレキノン
ペミロラストカリウム*1 点眼 アレルギー用点眼薬 ※新効能医薬品 1 ノアールPガード点眼液 アレギサール、ペミラストン
トラニラスト 点眼 アレルギー用点眼薬 1 ロートアルガードプレテクト リザベン
エバスチン 経口 アレルギー性鼻炎用内服薬 1 エバステルAL エバステル
2014 アルミノプロフェン 経口 解熱鎮痛薬 1 ルミフェン ミナルフェン(販売中止)
2015 フッ化ナトリウム 外用 歯科用剤(う蝕予防) 1 エフコート バトラー
2016 ロキソプロフェンナトリウム水和物 *1 外用 消炎鎮痛薬   ※新投与経路医薬品 4 ロキソニンSテープ/パップ/ゲル ロキソニン

*1 : 新効能、新投与経路により追加承認を受けた成分
*2 : 鼻炎効能に加え、皮膚効能あり(じんましん、湿疹・かぶれによる次の症状の緩和:皮膚のはれ、かゆみ)
*3:新用量により追加承認を受けた成分

 シメチジンやラニチジンのスイッチ品はもうないようです。水虫のくすりは新しいものが出ると古いのは中止。最近のものでも売れない?と中止になっています。

 この表を作っていて気づいたのですが、今回の有効成分リストには、ダイレクトスイッチ成分のミノキシジル(リアップ)、アンチスタックス(赤ブドウ葉乾燥エキス)、プレフェミン(チェストベリー乾燥エキス)は含まれないんですね。 この税制、問題点もあります。下記の条件があるからです

  • 対象となるのは、健康の維持増進や疾病予防のために、特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診断、がん検診を受けていて、対象となるOTC医薬品を購入した人。
  • 従来の医療費控除制度と選択適用になる。つまり、購入した同一のOTC医薬品を、同時に両方の制度に適用させることはできない。従来の医療費控除とセルフメディケーション税制のどちらに適用させるか、自分で選択することになる。

要は普段病院に行かないような人向けの制度なんですね。 じゃあ、対象商品は「店頭でわかるの?」ということになりますが、パッケージは下記のような表示が行われます。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例) の対象製品パッケージに 表示する 共通識別マークについて
(日本一般用医薬品連合会2016.06.17 リンク・コピペすみません)
http://www.jfsmi.jp/pdf/20160617_1.pdf

 一方、販売時のレシートの扱いや提出に必要な書類等(健診を受けたことの証明)はまだ決まっていないようです。 今年中に制度の詳細の把握と、店頭での対応が必要となりそうです。

関連情報:
 セルフメディケーション(自主服薬)推進のための. スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)の創設 (税理士法人FP総合研究所・資産税FP NEWS 2016.05.30)
http://www.fp-soken.or.jp/H28.05.30%20no539_sisan.pdf

9月16日 更新 10月24日リンク先更新 2016年1月2日更新


2016年06月21日 12:38 投稿

コメントが4つあります

  1. アポネット 小嶋

    こんな感じになるんですね

  2. アポネット 小嶋

    厚労省ウェブサイトの「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について」のページに、販売時のレシートの扱いについての情報が掲載されました。(→リンク

    セルフメディケーション税制の適用を受ける際に必要となる証明書類(レシート等)の記載事項について
    (厚労省事務連絡 2016.10.4)
    http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000138818.pdf

    1.証明書類には、①商品名、②金額、③当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨、④販売店名、⑤購入日が明記されていることが必要です。

    2.1の③当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨の明記について、キャッシュレジスターが発行するレシートで対応する場合は、ア又はイのとおりとすることが必要です。

    ア.商品名の前にマーク(例えば「★」)を付すとともに、当該マークが付いている商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨(例えば「★印はセルフメディケーション税制対象商品」)をレシートに記載
    イ.対象商品のみの合計額を分けて記載

    3.1の①~⑤の事項が明記されているのであれば、キャッシュレジスターが発行するレシートであるか、手書きの領収書であるか等を問いません。

    これからQ&Aも出るそうですが、対象商品を確認するのも大変なのに、はっきりいって、現場に大きな負担です。

    チェーンドラッグさんはおそらく対応するできるでしょうが、一般店では既存のレジスターで対応することはかなり難しいでしょう。

    そういえば、関係団体が合同でポスターも作成したそうですが、「健康の維持増進や疾病予防のために、特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診断、がん検診を受けていること」という要件はきちんとアナウンスしているんですかね?よく見えないけど、下記ポスターの小さな文字で書いてあるところかも書かれていなかった)

    これで、ますますOTCを取り扱わない店舗(調剤薬局)が増えても知りませんぞ。

    まあ、総合感冒剤や鎮痛薬のまとめ買いをして乱用している人にはいいかもしれませんね。(申請時内容にについても精査すべきだな)

  3. アポネット 小嶋

    日薬がようやく関連情報のページを開設しました。

    【日本薬剤師会】
    セルフメディケーション税制に関する資材・資料
    http://www.nichiyaku.or.jp/kokumin.php?p=20161007

    今後、従業員向け解説資料も掲載されるそうです。

    ポスターとチラシのPDFもアップされています。

    セルフメディケーション税制 ポスター(A3サイズ)
    セルフメディケーション税制 チラシ (A4サイズ)

    「健康の維持増進や疾病予防のために健康診断等を受けている人が対象になります」と記されているのはチラシだけです。(いいのかなあ)

  4. アポネット 小嶋

    16日開催の、第25回保険者による健診・保健指導等に関する検討会(→リンク)で、健診の証明の取り扱いについての通知が各都道府県担当者に行われていることが明らかになりました。

    「特定一般用医薬品等購入費を支払つた場合の医療費控除の特例
    (セルフメディケーション税制)」の創設に伴う証明の発行について(協力依頼)
    (厚生労働省健康局健康課長他 2016.11.15発出)
    http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000143113.pdf

    市町村(特別区を含む。以下同じ。)、国民健康保険組合、後期高齢者医療広域連合、全国健康保険協会及び健康保険組合においては、所得控除を申請しようとする被保険者から一定の取組を行ったことの証明の求めがあった場合、当該取組の実施の有無を確認し、実施していた場合には、その旨証明していただくようお願いいたします。また、被保険者から当該取組に係る照会を受けた場合、下記のとおり、1~5の順に確認いただくようお願いいたします。

    1.インフルエンザ等の予防接種についての確認
    2.市町村のがん検診についての確認
    3.勤務先(会社等)で実施される定期健康診断についての確認
    4.特定健康診査についての確認
    5.健康 診査についての確認

    具体的には、以下の領収書や結果通知表等のいずれかを確定申告書に添付するか、確定申告の際に提示がすれば、保険者からの証明は必要ないそうです。

    ・インフルエンザの予防接種又は定期予防接種(高齢者の肺炎球菌感染症等)の領収書
    又は予防接種済証
    ・市町村のがん検診の領収書又は結果通知表
    ・職場で受けた定期健康診断の結果通知表
    ※ただし、「定期健康診断」という名称又は「勤務先(会社等)名称」の記載が必要。
    ・特定健康診査の領収書又は結果通知表
    ※ただし、「特定健康診査」という名称又は「保険者名(ご加入の医療保険の名称)」の
    記載が必要。
    ・人間ドックやがん検診を始めとする各種健診(検診)の領収書又は結果通知表

    一番手っ取り早いのが、インフルエンザの予防接種を受け、その領収書を添付することでしょうか。(病院に行かないような若者には、意外とハードル高いかも)