プソイドエフェドリン配合剤、全米で販売規制へ

 現在、米国内の一部の州ではプソイドエフェドリンの販売規制が行われていますが、9日のAP通信などによると、プソイドエフェドリン含有製品の販売規制が、反テロ法(Patriot Act、愛国者法)の改正案に盛り込まれることになり、2006年の9月までに全米で実施される見込みになったと報じられています。

報道によれば、今後下記のような規制がとられるようです。

  • 薬局を併設する店舗では、商品はカウンター越しに陳列、薬局を併設しない店舗(一般商店)では、麻薬取締局の許可を受けて、鍵のかかる場所で保管すること
  • 販売時には、写真付きIDで身分を確認した上で、販売記録にサインを求める
  • 1日あたりの販売量を、プソイドエフェドリンとして3.6g(または約120錠)まで、1ヶ月あたりの販売量を9g(または約300錠)までに制限
  • 対象の範囲は、プソイドエフェドリンのみを含有する商品だけではなく、Claritin-D(プソイドエフェドリン+ロラタジン)、Tylenol Flu(プソイドエフェドリン+アセトアミノフェン 他)といった配合剤も含まれる

 米国内では、中西部や販売規制が緩い州などでのメタンフェタミンの密造が少なくなく、ミズーリ州では去年2700ヶ所もの密造所が摘発されるなど、深刻な問題になっているようです。すでに一部の州や大型チェーンドラッグストアでは、この法案に先立って販売規制が行われていますが、風邪シーズンを迎えた現場では混乱を招いているようです。OTCメーカーも、プソイドエフェドリンを含まない製品への切り替えが行われています。

 日本では、医薬品販売制度の見直しで、プソイドエフェドリンを含む製品の取り扱いが注目されていますが、米国の措置にならえば同等の販売方法が求められるのかもしれません。

関連情報:TOPICS
  2005.11.03 カナダ州政府がプソイドエフェドエリンの販売を規制
  2005.11.29 医薬品販売制度改正検討部会報告書(案)が示される

参考:Congress Poised to Pass Anti-Meth Law(2005.12.9 AP通信配信)

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/12/09/AR2005120901503.html

    Cold cures likely to be locked up
    / Patriot Act provision makes it tougher to concoct meth
    (2005.12.10 San Francisco Chronicle)

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/chronicle/archive/2005/12/10/MNGGEG5SUI1.DTL


2005年12月12日 23:30 投稿

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