第1回NDBオープンデータ・薬剤データ(厚労省)(Update2)

 厚労省は12日、薬価収載品目の使用状況を薬効別にランキング化したデータを公表しています。(こういったデータがあることを今まで、知らなかった)

第1回NDBオープンデータ(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139390.html

 このデータは、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)と呼ばれるもので、2011年度からは、医療費適正化計画策定に資する目的以外でのデータの利用も認められてきました。

 今回のデータ公表は下記のような考え方を踏まえて公表されたもので、データの取り扱いについては「レセプト情報等の提供に関する有識者会議(→リンク)」で、検討が重ねられてきました。

NDBオープンデータについて
(第31回レセプト情報等の提供に関する有識者会議 2016.06.29)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000128902.pdf

基本的な考え方

  • NDBオープンデータは、これまで、研究者や行政機関が個別に提供を受ける以外に入手手段がなかったNDBデータを集計し公表することで、一般に入手可能とするもの。
  • NDBオープンデータは特定の施策や研究等への利用を目的としたものではなく、データを研究者や民間を含む一般に広く入手可能にすることそのものが目的である。
  • このため、公表データは汎用性の高い基礎的な集計表とし、比較的網羅的で、集計作業の労力が少なく、意図の入らない形での集計とすることを目指した。

今回の第1回NDBオープンデータの集計対象

  • 平成26年度の医科(入院・入院外)、歯科、調剤、DPCの各レセプト
  • 平成25年度の特定健診データ
  • 各項目について、都道府県別及び性年齢階級別で集計

 今回公表されたのは、このうちの薬剤に関するもので、「内服」、「外用」、「注射」それぞれにつき、「外来院内」、「外来院外」、「入院」ごとに、薬価収載の基準単位に基づき、薬効別に処方数の上位30位を紹介しています。(H26.4~H27.3診療分)

NDBオープンデータ:集計対象と公表形式
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000138409.pdf#page=3

 注目のデータは下記のようにエクセルファイルとしてまとめられています。(厚労省サイトにリンク)

 こういったデータの公表は、即メーカーの有力薬剤のシェアなどが明らかになってしまうことから、メーカーに配慮してこれまでできなかったと思いますが、私たちの現場にとってはようやくという思いがあります。

GE製品の使用状況も一目瞭然で、地域薬局が在庫すべき品目や災害時の備蓄やリスト作りなどの参考にすることができる貴重なデータです。

 それにしても、院外処方で、デパス0.5mgが1年間に2.2億錠、ロキソニンが2.7億錠、クレストール2.5mgが2.5億錠、ムコスタが3.7億錠、メチコバール500μgが2.5億錠、メトグルコ250mgが3.3億錠処方されたというのはすごいですね。

 漢方薬やビタミン剤が、保険でほんとにたくさん処方されていることも一目瞭然です。

 また、ベンゾジアゼピン系などの安定剤や眠剤(ソラナックス0.4mg>ハルシオン0.25mg>マイスリー5mgというのも意外:院外処方)の使用状況、抗生剤の使用動向など、私たちでも使える研究の材料となりそうですね。 (論文がドンドン出るだろうな)

 13日午後から薬剤データのみが非公開になってしまいました。今後非公開との一部報道があり、関連ツイートや記事をいったんアップしました。しかし、14日午前修正データがアップされましたので、これらのツイートと記事を取り消し、本記事もお詫びして訂正します。

10月14日 9:30更新 10:10更新


2016年10月12日 23:36 投稿

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