第二のダイレクトOTC、アンチスタックスがようやく発売へ(Update)

 2011年1月に承認されているアンチスタックス(TOPICS 2011.07.16)ですが、エスエス製薬は22日、6月3日から発売すると発表しました。

 エスエス製薬のOTCというと、イブA錠をはじめとするイブブランドやブロン、ドリエル、ハイチオールの他、親会社のベーリンガーインゲルハイム社(BI)のアレジオン10やブスコバンA錠が有名ですが、このアンチスタックスもBIが欧州などで発売されているものを導入、承認から2年をかけ、ダイレクトOTCとしてようやく発売にこぎつけました。

日本初!“足のむくみを改善する内服薬” ”西洋ハーブ医薬品”
「アンチスタックス」新発売
(エスエス製薬 2013.05.22)
http://www.ssp.co.jp/nr/2013/20130522.html

紹介動画(こういう動画は珍しいので共有しました。エスエス製薬のまわしものでありません)
http://www.youtube.com/watch?v=BJNw-aaA8T4

 効能・効果は、「軽度の静脈還流障害(静脈の血流が滞ること)による次の諸症状の改善:足(ふくらはぎ、足首など)のむくみ、むくみに伴う足のだるさ・重さ・疲れ・つっぱり感・痛み」で、審査報告書での文言「軽度の静脈還流障害による、足(ふくらはぎ、足首など)のむくみ、むくみに伴う足のだるさ、重さ、疲れ、つっぱり感、痛みの改善」と若干変わりました。

平成22年11月24日 薬事・食品衛生審議会 一般用医薬品部会議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000019ijr.html

 用法用量は、成人(20才以上)1回2カプセルを1日1回で、希望価格は40カプセル(20日分)が、3,045円(税込)、60カプセル入(30日分)が、4,095円(税込)です。

 ブランドサイトなどの関連サイトも開設されています。

飲む、足のむくみ改善薬 アンチスタックス(antistax)
http://www.ssp.co.jp/antistax/

西洋ハーブ医薬品
http://www.ssp.co.jp/seiyoherb/

静脈還流障害(慢性静脈不全)WEB
http://www.cvi-info.jp/

 問題はエスエス製薬も、エパデールOTCを発売している大正製薬や日水製薬と同じ直販メーカーという点です。

 おそらく、このアンチスタックスについては今後、相当のプロモーションをすると思いますが、直販メーカーということで販路が限定される可能性(WEB情報によれば、勉強会も既に行われている)もあり、新規商品として認知が広がるかどうかは現時点では未知数です。(先日、エスエス製薬から商品の品切れの有無の電話があったが、この話は一切なかった。きっとうちあたりは対象外なんだろうなあ)

関連情報:TOPICS
 2011.07.16 未発売スイッチOTC医薬品情報

参考:
エスエスが“背水の陣”で挑む 日本初、西洋ハーブ薬の行方
(ダイヤモンドオンライン 2013.05.22)
http://diamond.jp/articles/-/36280

待望の第二のダイレクトOTC
(薬剤師4コマ劇場 2013.04.30)
http://pharmacymanga.blog.fc2.com/blog-entry-247.html

アンチスタックス
(薬剤師調査MMPR Open Sesame)
http://yakuzaishi-di.net/column_detail/id=176

5月23日 16:10動画共有


2013年05月22日 15:29 投稿

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