第2回たばこの健康影響評価専門委員会

  たばこの健康への影響を検討する第2回の専門委員会が21日に開催されています。

第2回たばこの健康影響評価専門委員会
(厚労省 2013.05.21開催)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032hb5.html

 検討会では、第1回(TOPICS 2013.04.12)での議論を踏まえ、今後の検討課題などについて下記のような論点が示されています。(→資料1

(1)たばこの健康影響評価について
  • 委員会の進め方としては、施策の推進に資する科学的根拠を明らかにすることが重要であり、そのために具体的な物質に着目してどのように評価すべきかについて検討を行う必要がある。
  • 測定可能、低減可能な成分、成分評価を行う目的に合致した成分、発がん性や致死性のある成分やその強さなどの観点で評価の対象となる成分を選択するべきであり、事務局として成分のリストを作成してほしい。
  • 評価の進め方としては、まずは簡易な評価を行い、必要に応じて詳細な評価を行うべきである。
(2)たばこの成分分析について
  • 必要に応じて、成分の測定方法の標準化を進める必要がある。
  • 日本の代表的なたばこも含めて、成分を測定するたばこの銘柄としては国内売り上げ上位7銘柄、輸入たばこ売り上げ上位7銘柄、メンソールたばこ売り上げ上位7銘柄を選択してはどうか。
  • 製品に関する詳細な情報について、たばこ産業は規制権限をもつ財務省に何らかの情報提供をしていることが考えられるため、もし財務省が情報を持っているようであれば、開示してもらうべきではないのか。

 上記にある今後評価の対象とする成分については、下記の22成分が提示され、今後これらの評価が行われるようです。(→資料2

  • 一酸化炭素
  • ニコチン
  • タール
  • カルボニル類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒト、アセトン、アクロレイン、プロピオンアルデヒド、クロトンアルデヒド、メチルエチルケトン、ブチルアルデヒド)
  • 有機化合物(1,3-ブタジエン、イソフレン、アクリロニトリル、ベンゼン、トルエン)
  • ベンゾ〔a〕ピレン
  • ニトロソアミン類(NNN、NAT、NAB、NNK)
  • 放射性物質(ポロニウム210)

  ポロニウムについては、委員がプレゼンを行っています。

資料4:
タバコ煙中のポロニウムの含有量とその測定法に関する研究の報告(PDF:1,096KB)

資料4別添:
眠れる巨人を呼び起こす:ポロニウム210問題に対するタバコ産業の反応(PDF:618KB)

関連情報:TOPICS 2013.04.12 たばこの健康影響評価専門委員会が始まる


2013年05月22日 10:42 投稿

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