新型FLUワクチン接種後の死亡例が公表されなくなる?

 11月30日に開催された「第5回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」と「第2回新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会」の合同検討会で、これまでの接種後の死亡が31例に達したと報告されたそうです。

 ところが、検討会の委員から「いずれも接種と死亡の関連が明確ではないのにもかかわらず、数字が独り歩きしている」との意見が相次ぎ、厚労省は関連が不明な死亡例の情報提供については今後、公表の方法を見直すようです。

接種後死亡の公表方法見直しを―新型ワクチンで厚労省合同会議
(CBニュース11月30日 一定期間を過ぎるとログイン必要)
 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25396.html 

 タミフルなど、薬の場合は因果関係がはっきりしなくても公表しますよね。ワクチンの場合はいいということなのでしょうか。

 たとえ一般に公表しなくても、報告事例についてだれでもすぐにアクセスできる状態にするべきだと思うのですが。

関連情報:TOPICS
  2009.11.25 新型インフルエンザワクチンに関する安全性評価(中間報告)
  2009.11.02 新型インフルエンザワクチンの副反応の報告状況(累計)


2009年11月30日 22:46 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    ロハスメディカルで、検討会でのやりとりが紹介されています。

    CBニュースの報道とは若干違うようにも感じられます。

    新型インフルワクチン 疫学解析を 副反応検討会
     (2009年12月5日 ロハスメディカル)
     http://lohasmedical.jp/news/2009/12/05152726.php

    なお当日の資料は厚労省ウェブサイトに掲載されています。

    平成21年度薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(第5回)
    及び新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会(第2回)(第2回合同開催)
     (2009年11月30日開催)
     http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/s1130-19.html