医療事故防止対策に医薬品の名称変更は必要とは思うが・・・・

 9月25日付け官報で、医療事故防止対策として名称変更が行われた品目の薬価が告示されました。インターネット版官報(http://kanpou.npb.go.jp/)の号外203号(11-23ページ)で1ヶ月閲覧できます。

 今回の収載された品目には、「配合散」「配合錠」と記されたものが多く含まれており、2種類以上の成分を含むものは全て、この表記となるようです。

 医療事故防止対策上の対応で全ての品目で行われるのでしょうが、慣れ親しんでいるこんな品目まで名称を変える必要が果たしてあるのかとも思います。下記に一例を示しました。

「エクセラーゼ配合顆粒」「S・M配合散」「SG配合顆粒」「オーグメンチン配合錠125SS」「オーグメンチン配合錠250RS」「キョーリンAP2配合顆粒」「ティーエスワン配合カプセルT20」「バクタ配合錠」「バファリン配合錠A81」「PL配合顆粒」「ビオフェルミン配合散」「ビタメジン配合カプセルB25」「ヒダントールF配合錠」「マグテクト配合内服液分包」「リーバクト配合顆粒」

 手書きの処方せんを出しているところはとても対応できないと思いますし、一番困るのはヒートの変更です。返品対応してもらいたいですね。また、疑義照会は必至ですね。

後発品については、下記のページ(薬効コード順です)も参考にするとよいでしょう

平成20、21年度新たに収載された診療報酬における後発医薬品(厚労省)
   http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/06/tp0620-1.html

関連情報:薬価基準収載医薬品コード表(MEDIS-DC提供)
        http://www2.medis.or.jp/ycode/


2009年09月25日 13:55 投稿

コメントが2つあります

  1. 確かに 慣れ親しんだ薬の名前までと感じるかもしれませんが、慣れ親しんでいるからこそ勘違いが増えるという人間の性(サガ)があります。この際 配合の中味も吟味してもらえると もう一度の確認訂正になると思います。薬剤師のみならず 医師にも看護師にも。
    在庫管理と患者さんへの説明で 調整はさまざまに可能でしょう。メーカーにばかり負担を強いるのではなく、お互い 医療での勘違いなどのミスを減らす取り組みには 小さな事も積み重ねて知恵を絞って 協力していくべきだと思います。
    私の経験では ファンギソンとインクレミンの記載ミスがありました。患者さんと話しているからこそ見つけられた「勘違いミス」です。効率ばかりに気を取られていては 見つけられないミスです。

  2. アポネット 小嶋

    コメントありがとうございます。

    確かに自分でも、リストを見ていて、「この薬は配合剤だったんだ」というものも結構ありました。

    「カフコデN+フスコデシロップ」「フスコデシロップ+ホクナリンテープ」なんかの処方が来たりすると、松本さんがご指摘される通り、医師や看護師さんにも配合剤であると知ってもらうのにいい機会だと思います。

    今回おそらく配合剤のほとんどが名称変更になると思うので、お互い協力して成分の重複がないように心がけたいですね。

    願わくば、ヒートの変更はできるだけ避けてもらえればと思っています。