シガノンCQが7月1日発売

 大正製薬株式会社とグラクソ・スミスクライン株式会社は16日、OTCニコチンパッチの「シガノンCQ」を、7月1日から発売を開始すると発表しました。製造販売をGSKが担い、発売元は大正製薬が担います。

 OTC医薬品「シガノンCQ」新発売
 (大正製薬株式会社・プレスリリース6月16日)
  http://www.taisho.co.jp/company/release/2008/2008061601.html

 製品情報:シガノンCQ1シガノンCQ2(大正製薬製品情報)

 発売になるのは“シガノンCQ1”“シガノンCQ2”で、同社ではシガノンCQに関するウェブサイト(http://ciganon.jp/)を開設(現在、まだ一部工事中。かなり凝ったWEBSITEですが、ダイアルアップ環境では表示に時間がかかりますね)すると共に、「シガノンCQ」で身体的な状態を改善し、合わせて心理的な喫煙行動をコントロールするために携帯電話を活用した禁煙支援プログラム「シガノンCQ禁煙ナビ」(http://cqnavi.jp/)を開設すると発表しました。

 下記のように1枚あたりの含有ニコチン量が大きく異なりますが、ニコチンの放出の仕組みが異なります。現実的には、24hr貼付しないので、ニコレットパッチが一番ニコチンの放出量が多いということになるのでしょうか?(日薬公表資料より。もう少し詳しい比較が欲しいですね。あえて会員向けページに掲載する必要もないと思うのですが。)

商品名 1枚あたりの
ニコチン含有量
ニコチン放出量
シガノンCQ1 78mg 14mg/24hr
シガノンCQ2 36mg 7mg/24hr
ニコチネルパッチ20 35.0mg 16.1mg±2.7mg/24hr
ニコチネルパッチ10 17.5mg 8.3mg±1.3mg/24hr
ニコレットパッチ1 24.9mg 15mg/16hr
ニコレットパッチ2 16.6mg 10mg/16hr
ニコレットパッチ3 8.3mg 5mg/16hr

 なおシガノンCQの希望小売価格は、先行して発売されたニコチネルパッチと同じ価格設定です。

 一方、大正製薬が発売元となると、供給先は大正製薬との直接取引きがある薬局・薬店が主となります。おそらく、大正製薬では調剤薬局ではなく、マスメディアと連動してドラッグストアを中心に販売していくのでしょうか? 

 さらに、医療関係者(薬剤師向け)の情報(特に製剤的な違い)を詳しく公開してもらいたいものです。取引があるところや購入した薬局にはパンフレット等が送られるのでしょうが、取引がないところに情報提供は必要ないというわけにはいきません。WEB情報だけでもよいので、ニコチネルパッチのようにメーカーはきちんと関係者向けのページも開設してもらいたいものです。(OTCアシクロビル軟膏:ヘルペシア軟膏には、こういったページはないようです)

関連情報:薬事・食品衛生審議会薬事分科会資料
     (平成20年3月24日開催 WAM NET 3月26日掲載)
      TOPICS 2008.04.21 OTCニコチンパッチがいよいよ今夏発売へ
            2008.05.29 ニコチネルパッチが31日先行発売

6月16日 20:40掲載 18日 21:10更新


2008年06月16日 20:40 投稿

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