呉市の後発医薬品情報の通知に全国が注目

 広島県呉市では、今年7月より後発医薬品の情報を国民健康保険加入者に通知する事業を開始していますが、16日の中国新聞によれば、全国の自治体からこの事業への問合せが相次いでいるそうです。

 記事(WEB上より削除済み)によれば、問合せ件数は事業の内容が明らかになった今年の2月以降、計70件の問合せがあり、また視察も6件に達しているそうです。

 2月16日のTOPICSで紹介しましたが、この事業には2008年度当初予算案に関連事業を含め約4600万円が計上されているようですが、大部分は通知を発行の委託をしている企業に払われているのでしょうか。

 全ての医療機関が院外処方をしているわけではないので、実効性に難はありますが、もし地域薬局や薬剤師会が中心になって同じような取組みをすれば、これだけの税金を投入せずにすむのではないかと考えられます。

 視察に行く他の自治体も是非そのあたりも考えて今後検討をしてもらいたいものです。

関連記事:中国新聞社説8月18日
  http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200808180078.html

関連情報:TOPICS
  2008.02.16 呉市、国保加入者に後発医薬品情報を通知へ
  2006.04.07 『ジェネリック医薬品促進通知書』提供サービス


2008年09月16日 13:10 投稿

コメントが2つあります

  1. アポネット 小嶋

    呉市は、「ジェネリック医薬品促進通知サービス」の通知を受けた人を対象にアンケートを実施したそうです。(回答者1033人)

    中国新聞11月5日
     http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811060028.html

    記事によれば、回答者のうち8割以上の人が通知サービスを「良いことだと思う」と答えた一方で、通知書をきっかけに後発薬へ切り替えたのは回答者の28%だったそうです。

    ジェネリック医薬品促進通知サービス−ご存知ですか?ジェネリック医薬品−
     (呉市ウェブサイト)
     http://www.city.kure.hiroshima.jp/kuredoc/topics080916_0200.html

    「ジェネリック医薬品促進通知サービス」が始まりました(呉市ウェブサイト)
     http://www.city.kure.hiroshima.jp/kuredoc/topics080916_0201.pdf

  2. アポネット 小嶋

    相変わらず、呉市への視察が多いようですね。

    【医薬最前線】第3部 ジェネリック始動
    (1)医療費削減の“特効薬” 根強い医療関係者の抵抗
    (産経新聞 2010年8月13日)
    http://sankei.jp.msn.com/life/body/100813/bdy1008132227003-n1.htm

    記事によれば、2008年度で4500万円、2009年度で8800万円の医療費削減効果があったそうです。

    記事関連のTOPICSです
     2009.08.28 後発品は有効性や安全性が異なる可能性がある(広島県医師会)         (コメント欄も)
     2008.04.08 ジェネリック医薬品採用マニュアル(福岡県)