緑茶の生活習慣病予防研究(掛川市)

  昨日も見てしまった「ためしてガッテン」、緑茶の産地では長生きといった内容でしたが、後半部分の介入試験に興味があったのでネット上で調べて見ました。

お茶!がん死亡率激減!?超健康パワーの裏ワザ
(ためしてガッテン 2011年1月12日放送)
 http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20110112

 すると、掛川市のウェブサイトには、研究の概要について記したページがありました。

緑茶の生活習慣病予防研究(掛川市)
 http://lgportal.city.kakegawa.shizuoka.jp/kenko/iryo/ryokutyamonitor.html

他のサイトでも紹介ページがあります。

緑茶の生活習慣病予防効果に関するランダム化比較試験
緑茶の生活習慣病予防効果に関するランダム化比較試験 2009
緑茶のもつ生活習慣病改善効果の検証と効果的な摂取を可能にする新食品の開発ランダム化比較試験 2010
 (UMIN CTR 臨床試験登録情報の閲覧)

 放送で紹介されたのは2009の方で、主要アウトカムを「体重」「LDL-コレステロール」にして、30歳以上70歳以下で「BMI:23 kg/m2 以上」「総コレステロールが200 ㎎/dl以上」「LDL-コレステロールが120 ㎎/dl以上」の基準の1つ以上を満たす人を対象に、「やぶきた種緑茶エキス粉末カプセル」「べにふうき種緑茶エキス粉末カプセル」「プラセボ」の3群に分けて、3ヶ月摂取してもらっています。

 結果の概要は、下記のページで紹介されていますが、お茶の種類によっても効果が異なることが示唆されています。

平成21年度 緑茶介入試験 結果ダイジェスト(掛川市)
 http://lgportal.city.kakegawa.shizuoka.jp/kenko/iryo/tyuukannhoukoku.html

 また、介入試験とは別に、健康状態について10年間にわたる追跡調査を行うコホート試験も行われているそうです。

掛川スタディ研究協力のお願い
 http://www.kakegawastudy.jp/images/kakegawa.pdf

 食生活と生活習慣病のリスクの関連を調べるこれらの研究は興味深いところです。


2011年01月13日 15:12 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    関連記事が掲載されています。

    緑茶パワー(NHK)の健康情報をどのように受け止めるか
    (健康メディア.com 1月20日)
    http://www.kenko-media.com/health_idst/006256.html

    公共放送のNHKがこういった切り口で健康番組づくりをしてよいのかというようにも読み取れます。