前記事で、地域薬局で妊婦向けの短い面接を提供する仕組みがあるとのことだったので調べてみました。
このサービスは、L’entretien femme enceinte(妊婦インタビュー)と呼ばれるもので、かかる費用は保険がカバーし、本人の負担はないとのこと。
L’entretien femme enceinte(妊婦インタビュー)
(Assurance Maladie(医療保険) 2025.02.26)
https://www.ameli.fr/pharmacien/sante-prevention/accompagnements/entretien-femme-enceinte
2022年3月9日に締結された新しい医薬品協定により、妊婦を対象とした薬物管理に関する面談の実施と促進が可能になりました
面談の目的は、妊婦に対し、薬剤の催奇形性リスクとインフルエンザ予防接種の重要性について認識を高めることにあります。
面談手順
薬剤師によるサポートとは異なり、妊婦向けの面談は毎年実施されるものではなく、1回限りの面談です。
この面談では、以下の点について確認します。
- ANSMが作成した薬剤師向け資材(妊娠予防プログラムシート)を用いて、薬剤服用に伴うリスクについて説明します。
- 患者が胎児に危険を及ぼす可能性のある自己投薬を行っていないことを確認し、この期間中の自己投薬のリスクについて警告します。
- ANSMが妊婦向けに作成したチラシを患者に提供します(CESPHARM の Web サイトでも入手可能)。
- http://ameli.fr の「妊婦」ページへのリンクと、フランスの健康保険(Assurance Santé)が作成した妊娠のさまざまな段階や診察予約などをまとめたガイドを、患者さんのデジタルヘルススペースのメールアドレスに送信します。
費用は5ユーロ。健康保険の適用率は70%ですが、被保険者が出産保険に加入している場合は100%です。
フィーはそれほどではないですが、日本でも調剤以外のこういった職能を生かした取り組みが今後は必要ではないでしょうか。
関連情報:TOPICS
2025.04.26 妊娠6ヶ月目以降はNSAIDsは使用しないでください(仏)
2025年04月26日 13:29 投稿