医療分野のICT利活用は街づくりという視点で

 まだ、e-Gov の方に掲載はありませんが、23日、総務省の検討会がパブリックコメントを開始しています。

「ICTを活用した新たな街づくりモデル」の在り方に関する意見募集
(総務省 2012.04.23)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin01_02000041.html

 ICTの医療分野での利活用の可能性については、これまでも本サイトでも紹介しているところですが、この検討会では、ICTの利活用を街づくりという視点に広げて検討を行っています。

 これまでの資料をちらっとと見たところ(余りに多いので全部まだ見ていません)、街づくりという視点で医療サービスや介護サービスについて、ICTを利活用してどのように街づくりに生かすかの例示がしてあり興味深いです。

ICTを活用した新たな街づくりの基本的考え方について(第2回資料2-3)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000147574.pdf
(p10-14に国内外の取組事例)

ICTを活用した新たな街づくりモデルの在り方について(第3回資料3-2)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000156555.pdf
(p15に健康支援サービスの例示、p18に医療・介護の質の向上や健康管理の容易化による健康の増進の例示)

ICTを活用した新たな街づくり モデルのイメージ(例)(第3回資料3-2 参考資料)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000156556.pdf
(p4に介護サービスの例示、p6・p11・p34にもモデル事例)

ICTを活用した街づくり情報連携とBig Data分析を基礎にした新たな地域社会の創造
(第2回資料2-1)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000147569.pdf
「これまで、ICT利活用については、行政、医療、教育などの個別分野ごとの情報化を促進することに力点が置かれてきた。しかしながら、今次震災で顕在化したのは情報の横の連携ができていないということであった。例えば、行政システムの住民データと医療データ等を連携させることができていれば、迅速できめの細かい被災者へのケアも可能であったと考えられる。行政と民間がそれぞれ保有する情報の連携が出来ていれば、より多角的な観点からデータを分析し、被害状況をきめ細かく把握することも可能であった。」

 ICTの利活用を電子化された患者情報の活用や電子薬歴手帳といった狭い視点だけではなく、街づくりの中でこれをどう活用するかといったことが頭に浮かび、資料に見入ってしまいました。

 例えば、ICTを利活用して「地域薬局をネットーワクーク化して、行政と共同で地域薬局で健康増進活動や啓蒙などの取組を行う」といったことをすれば、健康な街づくりをすすめていく中で薬局の存在意義が高まるのではないかとも考えました。

 興味ある方は資料を見て、意見を提出してみて下さい。


2012年04月23日 23:41 投稿

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