西友不正受験を認める 虚偽の証明書は282人

 西友は6日記者会見を行い、登録販売者の試験で、十分な勤務実態がないにもかからず実務経験証明書を282人に発行したことを認めています。

登録販売者試験に伴い過去に発行した「実務経験証明書」について
(西友プレスリリース 2012年11月6日)
http://www.seiyu.co.jp/company/information/2012/2088.php
(虚偽の証明書を発行したのが282人であることは明らかにしていない!)

 プレスリリースにはありませんが、各紙報道によれば同社では2008年以降、従業員352人が登録販売者試験を受験し200人が合格したのですが、受験した従業員の8割に当たる282人で実務経験の時間が不足していたそうです。

 また、8月末の時点で101人が店舗(SankeiBIZ によれば全国70店舗)で医薬品の販売に携わっていたそうです。(無資格者が販売していたってこと? 店舗名も明らかにすべきじゃなくて)

 原因については、店舗からうその内容の申請書類が提出されていて、実務経験の内容を詳しく調べる適正な体制が整備されていなかったため、チェックできなかったと説明したそうです。(現場に責任を押し付けるんだ)

 会社ぐるみの関与については「従業員に合格のノルマを課していたわけではなく、現段階ではなかったと考えている」と否定したそうですが・・・・

 三井厚労相は6日の閣議後の記者会見でこの問題に触れ、「あってはならないこと。事実関係を把握して適切に対応したい。(都道府県に)調査を早急にやるよう指導したい」と述べたそうです。

関連情報:TOPICS
 2012.11.04 登録販売者試験でまたしても大量不正受験か
 2012.10.29 登録販売者試験受験資格に関する要望書(薬害オン会議)
 2011.11.11 登録販売者試験の受験資格確認が厳格化へ

参考:
西友、282人に虚偽証明書 医薬品販売者試験めぐり謝罪
(47NEWS 11月6日 共同通信配信)
 http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012110601001302.html
医薬品販売者試験 西友、200人不正合格
(東京新聞11月6日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012110690135322.html
登録販売者受験の偽証明書を発行した
西友が直面するレピュテーション(評判)リスク
(ダイヤモンドオンライン 11月6日)
http://diamond.jp/articles/-/27544
NHK WEB NEWS  11月6日
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121106/k10013281071000.html
読売新聞 11月6日 
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121106-OYT1T00769.htm
SankeiBIz 11月6日
 http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/121106/cpb1211061419000-n1.htm
日本経済新聞11月6日


2012年11月06日 13:49 投稿

コメントが14つあります

  1. どう見ても明らかに組織ぐるみだなぁ。
     過去にさかのぼって調査するから、もし既に西友やめて他社で働いている方もチェックが入るのだろう。
     
     大衆薬の販売に必要な「登録販売者」の試験をめぐり、大手スーパーの西友が不正に証明書を発行していたとされる問題で、西友は、この事実を認め、謝罪しました。

     「本当に申し訳ございませんでした」(西友の会見)

     この問題は薬剤師でなくても一部の大衆薬が販売できる「登録販売者」の試験を受ける際、西友が実務経験が足りないなど受験資格がない従業員にも、虚偽の証明書を発行していたとされるものです。

     西友によりますと、2008年度以降、証明書を発行した従業員は全国で352人で、このうち282人分に、うその記載があるにもかかわらず、200人が合格していました。実際に店頭で販売していた従業員101人について、今年9月以降、売り場から外したということです。

     西友は、「実務経験の内容を精査する適正な体制が整備されていなかった」と説明しています。(06日13:02)

     大手スーパーの西友(東京)は4日、一般用医薬品(大衆薬)の一部を販売できる「登録販売者」試験で虚偽の証明書を大量発行していたとされる問題について、過去の試験をさかのぼって調査していることを明らかにした。

     西友は「関係自治体の指導や指示を受けながら粛々と調査を進めている。結果がまとまり次第、速やかに公表したい」としている。

     厚生労働省も4日までに、一部の自治体を通じて調査を始めた。薬事法上の問題がないかどうかを確認する方針。

     関係者によると、西友は系列店を含めた約360店舗のうち約130店舗で大衆薬を取り扱っている。西友は登録販売者制度の施行(平成21年6月)に先立ち実施された20年度の試験までさかのぼり、受験した従業員の就業記録や証明書の内容の確認などを進めている。

  2. アポネット 小嶋

    流通ニュースによれば、西友の方で退職者も含めて含めて発行した証明内容を調査したそうです。

    西友/医薬品の登録販売者試験、合格者200人が資格不備
    (流通ニュース11月6日)
    http://ryutsuu.biz/strategy/e110626.html

    また、日経の最新記事によれば、西友の全国135店で医薬品を扱っているそうで、今回の発覚で、2店で販売休止、45店では販売時間を短縮しているそうです。

    そこまでして、医薬品の販売を継続したいのですかね。(薬事法違反とかで業務停止処分ってあるのでしょうか?)

    それにしても、必要な勤務実態がない282人中200人も合格できる、登録販売者試験の難度というのはどうなのでしょうね。

    もちろん、きちんと勉強され合格して、取得後もきちんと研修もされている人が大部分だと思いますが。

  3. これだけ大きな会社が組織が知らない所で虚偽の書類を出せるはずがないですよね。しかも特定の地域でなく全国にちらばっているんですよ。
    きちんとした体制がなかったとかって次元の話しじゃないと思いますけど。

    薬事法違反で業務停止はできないんでしょうね・・・・罰則も禁錮何年とか罰金とかしか書いて無いと思います。確かに業務停止命令とか許可取り消しまで書いてないですよね。

    あれ?でも店舗休止しても管理者は必要ですよね?・・・・ちゃんとしてるのでしょうか?

    個人的には詐欺罪って言いたいぐらいですね。免許があるってお客さんに薬を販売したんですから。
    でもこれも組織ぐるみじゃないって言い張ってるので無理なんでしょうか・・・・?

    何にしても厚労省ってポイント問題でも思いましたけど、薬剤師に対しては重箱の隅を突くわりには肝心なとこ抜け過ぎです。

  4. アポネット 小嶋

    昨日の厚労大臣の記者会見の概要がアップされています。

    三井大臣閣議後記者会見概要
    (H24.11.06(火)10:54 ~ 11:04 省内会見室)
    http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/2r9852000002nvpz.html

    現状では罰則規定もないこともあり、記者からの質問の答えは歯切れが悪いです。

    またおととい紹介したブログの追加記事がアップされています。コメント欄にも注目して下さい。

    続・医薬品登録販売者の虚偽証明は西友だけなのだろうか?
    (ビジネス法務の部屋 2012.11.07)
    http://yamaguchi-law-office.way-nifty.com/weblog/2012/11/post-f7f8.html
    (BLOGOS 2012.11.07)
    http://blogos.com/article/49746/

    上記のコメント欄でも触れられていますが、今朝の日経の解説記事で、次のようなことが書いてありました。

    不正行為に弁解の余地はない。だがスーパーなどの参入を阻む高いハードルが制度が目指す消費者の利便性向上を阻害しているとの指摘もある。
    (宅配版では「指摘は根強い。」となっていた。)

    医薬品販売を本業とするドラッグストアや薬局に比べると、スーパーなどは「ほかの業務もあり、薬の販売だけをさせるのは難しい」(大手スーパー)。

    ただドラッグストアや薬局に有利に働く仕組みが不正に走らせた可能性は高い。
    (電子版はどうかはわかりませんが、この部分はWEB版にはない。やっぱりここまで書くのはまずいと思ったのでしょう)

    大衆薬市場は縮小傾向で12年には6000億円程度に落ち込んでいる。

    どうも、日経さんは「実務経験など必要なのか」と言わんばかりで読んでいて不快に感じました。

    大衆薬市場の落ち込みは規制緩和がされていないからではないでしょう。

    私も、某業界の肩を持っているのではないかと感じた次第です。

    一昨日のBLOGS のコメント欄には薬剤師の方が次のようなコメントを寄せています。
    (コピペすみません)

    登録販売者制度は、消費者が何時でも何処でも、薬剤師の関与なしに自由に市販薬を購入できるようにすべきとの消費者と実業界の要請から生まれたものですから、適切な能力をもった資格者を養成し、国民の安全を確保せよというよりは、どんどん資格者を量産しようという風潮となることは自明のハズです。

    とは言いながら、受験の要件である「薬剤師の下での1年間の実務経験」は自社での証明な訳ですから、ドラッグストアや大手量販店でもほとんど遵守されていないのもまた、制度設計の段階から織込み済みということです。

    近い将来、この実務経験の要件すら撤廃すべきとの意見が主流となるでしょう。

    ですが、ドラッグストア型の量販店で、消費者が自由に医薬品を購入するスタイルは世界の趨勢からすると、少数派であることは知って頂きたいと思います。

    わが国では薬剤師の存在感が薄く(相対的に医師会や販売側の製薬会社が強いことに起因するのでしょうが)、国民の多くは薬剤師の関与はなくても大丈夫といった感覚がありますが、こういった現状は、日本が薬害大国と呼ばれていることと無関係ではありません。

  5. 日経の方は、薬局、薬店のくだらない規制、規制でがんじがらめの状況もきちんと勉強して欲しいですね。薬局・薬店での規制緩和もきちんとすべきですね。

    連投すみませんが、とっても不思議なのは、大衆薬は売り上げが上がらないといけないものでしょうかね?落ち込んだって日経の表現が不思議なんですけど。
    体が悪いから服用するものであって消費が拡大されるべき物ではないと思いますけど。経済が冷え込んで厳しければ大衆薬買わずに医療保険でなるべき安くしようって思うんじゃないですかね?
    何か日経さんにしてはピントがずれてますよね。
    経済界の御用記事って思います。

    薬剤師の方が書かれているのは本当にそうだと思います。

    何にしても規制緩和は諸刃の剣だと思います。
    長距離バスの事故が一例と思いますが。
    緩和を推進して煽った方々は何かあった時の責任もきちんと取るべきと思います。
    国民の健康と安全はどうでもいいものなのでしょうかね?

  6. 近年、薬剤師にしても知識がない。特に資格取って間もない薬剤師。
    第一類医薬品を販売する場合、薬剤師から6項目の使い方を説明して終わり。これが矛盾している。まず医薬品を売る前に、問診でしょ。順番が間違っている。質問されてもそもそも知識が未熟だから臨床できないのだが・・・。ここら辺の教育を店舗など現場でどうしていくのか?今の現場はご年配の先輩たちが存在が少なくなったので教授できない。ドラッグストアがまだまだ花盛りになっていなかった頃の中小の薬店には薬種商のベテランが居たもんだ。薬剤師も一部ベテランがいたが。それにしても薬種商の方々は凄かった。
     そもそもOTCを分類すべきではない。

  7. 西友の登録者不正受験の問題は社会問題として大きく取り上げられています。
    これは登録者制度がいかに未成熟でいい加減なものであったかを物語っていると思っています。
    改正薬事法の趣旨目的における運用手段の目玉として、この登録者制度が誕生しました。

    でも、その誕生の背景には業者の利権が絡むドロドロしたものがありました。その延長に、この西友事件が出てしまったのです。

    薬剤師の不在が問題であるとか、OTC薬販売におけるあるべき姿の構築に、この新資格制度が現場で不可欠であるとか・・・。

    もっともらしいことを言っていましたが・・・・。

    消費者の利便性も大切ですが、生命関連製品のこの医薬品たるOTC薬をいかに消費者(生活者)にその本質の役割を損なわずに有用に役立たせることができるか。

    その視点が大きく欠落している事件でした。

    三井大臣は抜本的な見直しはしない。現行制度の運用の中で、西友問題も含めて改善を図っていきたいとコメントしています。

    でも、それだけでは許されない局面に来ているのではないでしょうか。

    ここは登録者制度の抜本的な改善が必要です。
    実務経験証明者の虚偽はどこまで行っても是正できない思っています。

    するべきことは、登録者には安全性を精査した上で三類だけの販売をさせる。
    そして、薬種商から登録者になった人には二類から三類まで販売させる。

    幸いにして、薬剤師誕生の空白期間も終わり、六年制薬剤師も増えてきます。
    薬剤師のこれからの職域、職能を充実させるためにも上述の抜本的な見直しが必要です。
    それでなければ、これからのOTC薬に相応しいスイッチ薬の環境整備は進まないと思います。

  8. 西友の薬品を販売している全店舗の約1/3で、登録販売者不足により営業停止か営業時間短縮をしているようですね。
    だとすると、軽い気持ちではなく、やはり必要に迫られて不正を行ったということでしょうね。
    会社ぐるみじゃないと、発表では言われていましたけど、直接じゃないにしても、上のほうが、薬品部門の営業中止や時間短縮を認めなかったのだとすれば、実質的には会社ぐるみと何ら変わらないですよね。
    まあ、そういう指示が無かったにしても、当然売り場が営業中止や時間短縮になれば、その担当者が、自身の評価が下がるだろうと考えることは不思議じゃないですね。
    実務経験が受験資格になっていることは私も大いに疑問を感じるところではあるんですが、日経の記事では、実務経験が受験資格になっていることが西友をはじめコンビニやスーパーなど新規参入の業界にとってネックになっているとありますが、これはどうなんでしょうか?
    そんなに1年以上の勤務経験を持つ人を確保することが難しいのでしょうか。この辺は、日経の記事を書いた記者が若干誤解をしているようにも思うのですが、用件は、あくまでスーパーやホームセンターのような場合は、薬品売り場での実務経験であって、実際に売り場で薬を扱った経験までを求めているのではないですよね。
    (これはこれで再三ここでも書かれているように大いに疑問ですが。)
    どうも当事者の謝った思い込みを記者がそのまま咀嚼せずに記事にしているように感じます。
    記事といえば、日経でも日経ビジネスオンラインの方では、以前OTCのネット販売が話題になった時に判決や法令の矛盾点をついた非常に鋭い記事が署名入りで書かれていたことがありました。
    あの記者なら今度のことをどう書くのか読んでみたい気がします。

  9. 連投すいません。規制緩和についてちょっとだけ反論させて下さい。
    もちろんなんでもかんでも規制緩和していいわけはありませんが、どうしても薬剤師の方は、ご自身たちの権益を奪われているように感じておられるようですが、やはりどうしても小さな子どもが風邪をひいたりだとか、何らかの発作が起きたり、症状が悪化しやすいのは、どうしても夜間が多いかと思います。規制緩和によって身近なコンビニや夜遅くまで開いているスーパーで置けるものが限られて居るとはいえ、買う買わないは別としてそれだけで自身や家族の不安の緩和に繋がります。特にメンタル系の持病を持つ人の場合、ちょっとした頭痛だとか、何らかの不快感が、全く因果関係がなくてもそれによって持病の発作を誘発したりすることがあります。深夜の気休めとしても存在価値があるんだということをご理解頂ければと思います。
    そもそも、仕事を休まないと病院に子どもを連れて行けない、自分がかかれないというのは、病院をはじめとする医療制度全体の問題だと思います。色々課題がありますが、OTCの規制緩和だけを悪者にするのではなく、
    医療制度全体で、それぞれの利害関係者の立ち位置を含めて在り方を考える必要があるのではないでしょうか。

  10. おっしゃるとおりですし、昔のパパママ薬局の立場としては、調剤薬局やドラッグにしても、きちんと十分な薬剤師を確保して24時間体制でやるべきと思います。
    社長の報酬にするのでなく、きちんと社会に還元していくべきだと思います。薬局だけが非営利企業でないので、こんな事になって、最後には薬は利便性がよければって話にしかならないけど、何か違うと思いますね。
    逆に利便性で言えば一番なのは24時間専門家が対応する事ですよね。

    昔のパパママ薬局は近所の人が言えば何時でも店を開けたし、自宅兼なんで朝から寝るまで店開けてましたよ。
    限界はありますけど困った人を助けないとって気持ちがあって普通にやってましたよ。

    これからは6年制薬剤師が増えてきます。
    社会貢献もきちんと考えていかないと薬剤師の存在意義はどんどん無くなっていきますよね。

  11. 仙人掌さん、はじめまして・・・。

    仙人掌さんのコメントを読んで考えさせられました。
     
    仰ることはよくわかります。その上で、考えさせられた下記の二点について触れさせて頂きます。

     ① OTC薬の実務経験
     ② 夜間のOTC薬販売

    登録販売者の受験要件として、実務経験証明書が必要であることは至極、当然のことと思います。

    というのは、OTC薬は生命関連製品としての医薬品で、その他の雑品とは明らかに違うということです。

    そのOTC薬に携わる新資格(登録者)はOTC薬たるものはどういうものか、実際に現場に従事して理解しなければなりません。

    資格を持たない時期の実務経験は限定されますが、それでも必要です。

    例えば、薬剤師のもとでの補助業務として、薬剤師が消費者にOTC薬の情報提供をするのを傍で聞いて勉強するのも、そのひとつです。

    また、OTC薬を自分の手で触ってみて、勉強するのも必要です。リスク分類によりOTC薬の置かれる棚の位置が、なぜ、違うのか。

    それはOTC薬は雑品とは違う特殊性のある医薬品だからです。

    そういう認識をして、OTC薬の勉強を実務経験の中で積んで行って、初めて、登録者の試験を受ける資格ができるのではないでしょうか。

    それを完全に無視して、営業するための店舗を開きたいがための資格、それに走ってしまった組織ぐるみの行為が西友にはありました。

    くどいようですが、実務経験とは単に薬売り場にいて、OTC薬のレジ精算に携われば、それでいいというのではないのです。

    後者の夜間のOTC薬販売については、小嶋先生のご論文で詳しく触れられているので、一度、読んでみてください。

    私からは差し出がましいので、書くのを控えさせてもらいます。

  12. 実務経験については、私の書き方が良くなかったかもしれません。
    私は、今の制度で要件になっている実務経験ならいらないということであって、実務経験そのものが不要だとは思っていません。
    自遊人さんが書かれたような要件が本来なら理想だと思います。
    だけど現実問題として無理じゃないでしょうか。
    だって、今の制度下では、素人は、カウンターに立ってお客さんに売ることは出来ませんよね。制度設計者は、それを意図していたか分かりませんが、実際にDSや医薬品売り場に行って見れば分かることですが、少なくとも薬剤師の方か登録販売者以外の店員が、立っていることは無くなりました。薬剤師の方の元で勉強する機会はあるのかもしれませんが、でも勉強と実践は違いますよね。
    今、私は医薬品とは直接関係のない業界に居ますが、試験のために勉強することと実務はどうしたって違うんだってことを嫌と言うほど思い知らされています。医薬品だって、実際に自身で判断してお客さんに販売する経験によって得られる知識があると思います。
    私がずっと以前DSに勤務していた頃は、薬剤師の方が常駐していれば、その指導の元で、実際に医薬品を販売することが出来ました。当時出始めた、スイッチOTC第1号の某胃薬も販売したことがあります。でもやはり段々私のような素人がoTCとは言え薬を売ることが怖くなって来たんです。別に事故があったわけではないのですが、それが大きな理由で、それでその会社を辞めることにしたのですが。

    確かに登録販売者試験を受験しようという人が、実践的な経験を積めるなら理想的ですが、第2類・3類は、薬剤師の方か登録販売者によって販売しなければならないと規定してしまったわけです。
    もし、自遊人さんが、書かれたような本来的な実務経験を要件とした場合、そこに矛盾が生じることになりますよね。
    だから、今のような箸にも棒にも引っかからないような実務経験の要件
    で納めるしかなかったのではないでしょうか。

  13. アポネット 小嶋

    今回の問題を受け、薬害オンブズパースン会議は14日、厚労相に対し、「西友の登録販売者試験不正受験問題に関する緊急要望書」を提出しています。

    「西友の登録販売者試験不正受験問題に関する緊急要望書」を提出
    (薬害オンブズパースン会議 2012.11.14)
    http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=821

    同会議では、厚労省の今回の問題の対応について、各都道府県への調査の指導にとどまっており、極めて不十分と言わざるを得ないと指摘し、25日に提出した要望書(TOPICS 2012.10.29)を踏まえ、改めて以下の3点を要望しています。

    1.登録販売者試験の受験要件である実務経験に関する証明資料として、従事した業務内容や薬剤師の指導内容を記載した月毎の報告書を提出させるよう制度改正をすること

    2.登録販売者試験の不正受験が行われた場合の法的制裁として、
    (1)不正受験者に対する将来5年間の受験資格停止、
    (2)不正な実務経験(見込)証明を行った医薬品販売業者に対する将来5年間の実務経験証明禁止を内容とする制度改正をすること

    3.各都道府県に対し、速やかに、(1)過去の実務経験証明に西友と同様の不正が存在したか、(2)医薬品販売業者の実務経験証明の実態がいかなるものかについて調査を実施し、今年度中にその調査結果を公表するよう指導すること

  14. 薬害オンの緊急要望書をじっくり読ませて頂きました。
     特に、注目した内容は下記の点です。

    (要望書より抜粋の注目箇所)
    各都道府県に対し、速やかに、(1)過去の実務経験証明に西友と同様の不正が存在したか、(2)医薬品販売業者の実務経験証明の実態がいかなるものかについて調査を実施し、今年度中にその調査結果を公表するよう指導すること

    西友不祥事による登録不正受験のあらゆる報道記事に目を通しましたが、この注目箇所まで踏み込んだものは見当たりません。

    初回から不正受験で合格して、OTC薬販売業務に従事している登録者はまだまだ、かなりいると思います。登録者の大半が不正受験・・・、これぐらい大げさに言ってもいいぐらいでは・・・。

    でも、このような事態を招いた背景は、やはり、言い尽くされた言葉で恐縮ですが、OTC薬が限りなく雑品商材化扱いされてきたからです。消費者もOTC薬に対しては、医師からもらう処方薬とはまったく違う認識を持っています。

    つまり、処方薬は医薬品、OTC薬は雑品よりという認識です。

    そういう程度の認識しか持ち得ないOTC薬を扱う新資格(登録者制度は改正薬事法の最悪の汚点)には実務経験が軽視されても当然の事なんです。業界全体で寄ってたかって、過去からの経緯で、OTC薬をこのような姿にされてしまった。

    そこに、一番の問題の本質があります。 

    厚労省は本気でこの問題の本質にメスを入れる気があるのでしょうか。

    つまり、OTC薬を雑品から健全な医薬品へと戻すことができるのかという点です。

    そのための環境整備がリスク分類と登録者の見直し、そして、その上でのスイッチ薬の活性化です。

    登録者の不正の膿を出し切り、新たな環境整備のもとで、薬剤師と登録者にどのような健全な役割分担をもってOTC薬に従事させるのか・・・・。そこが一番、肝心なところです。

    その意味では薬害オンのこの要望書が大きく前進させるものであったように思います。

    ただ、これを受け取った三井厚労大臣、その後ろの厚労省がとのような対応をするかです。 

    受け取りましたで終わってしまうのでは・・・・。そんな懸念をしております。