業界紙で既に紹介されているかもしれませんが、日本OTC医薬品協会(http://www.jsmi.jp/)が発行する英字の News Letter で、OTC風邪薬の導入動向についての興味深いデータが紹介されています。
Tendency for increased demand for cold remedies in winter
(JSMI NEWSLETTER Number 90, Apr. 2013)
http://www.jsmi.jp/english/newsletter/n90.htm
このデータは、カスタマー・コミュニケーションズ株式会社(http://www.cust-communications.com/)が行っている、顧客IDつきPOSデータの分析から明らかになったもののようで、次のようなことが分かったそうです。
- 風邪薬の売り上げ比率は総合感冒薬(All-purpose type medicines)が65%と最も多く、次いで強化タイプのもの(strong-type products)が29%、小児用が6%で、この傾向はこの3年間変わっていない
- 総合感冒薬の購入者の82%は女性だった
- 総合感冒薬が最も購入されていた時間帯は午前11~12時の間で、食料雑貨と一緒に主に主婦が購入していることがうかがわれる。
- 強化タイプのものは、20~50代の男性や20、30代の女性で多く購入される傾向にあった
- 強化タイプが最も購入されていた時間帯は午後7時台で、医者に行けない人が早く治したいといして帰宅途中で購入していることがうかがわれる
- 1年間に購入した感冒薬が1種類だったのが約80%に達し、このうちの74%は総合感冒薬だった(年に2.6個)
このデータからイメージできるところは、主婦が他の買い物ついでに購入した決まった総合感冒薬が自宅に常備してあって、ちょっとしたときにすぐに使える状況にあるが、すぐに治したいときには別の品物を買う時もある といったところでしょうか。
総合感冒薬は100錠を超える包装もあるので、実際に年間にこれらをどの程度使っているかどうか興味があるところです。
2013年04月24日 23:42 投稿