後発医薬品は本当に安定供給されているのだろうか?

 クリスマス・年末年始でネタが少ないところに、正月早々、10年ぶりくらいの風邪をひき、更新する気力も若干失せていましたが、皆さんのところはどうなのかと思い、雑談的な内容ですが記事にしてみました。

 昨年来の後発医薬品の使用促進で、製造メーカーが少ない品目など、需要が殺到し、一部で供給に応えられないものがあることを実感しています。

 新規の発注で、「(余裕がないので)ごめんなさい」というのはまだ許せるのですが、定期的に購入していたものを一方的に供給ストップされた最近の体験は少し憤慨しています。

 それは、某社の「イコサペント酸エチル粒状カプセル900mg」で、去年の夏頃から入荷が遅れ気味でしたが、昨年12月に「新工場が稼働するまでこの先半年近く供給できる見通しがない」と通告されました。「需要が殺到して仕方ないですねと、わかりました」と収めようと思いましたが、担当者は何と「○○社や▲▲グループとの契約があるので、そちらに優先的に納入しなければならない」と弁明したのです。担当者はさすがにまずいと思ったのか、「一部店舗で」と言い直しましたが、私のような独立店の納入実績はどうでもいいということなのでしょう。

 一つの地元の広域卸しか確認はしていませんが、その卸ではイコサペント酸エチル粒状カプセル900mgは各社の製品とも入荷は未定だそうです。某社の担当者にも「後発品変更へのニーズは大きいのだから、品薄ならばホームページできちんとアナウンスしてくれ」と要望しましたが、なしのつぶてです。実際、各社のウェブサイトを見たところそのようなアナウンスをしているメーカーは有りませんでした。(安定供給が使命だから、そんなことをアナウンスすれば厚労省から指導をうけるけど) 

 後発医薬品は安定供給されているのか? それとも、一部の地域や一部の会社などに優先的に割り当てられているということがあるのか? 真相はわかりませんが、本当に供給が困難な場合、困難になる可能性があるならば、チャンピックスのように通常供給の目途を含めて、正直に広くアナウンスをしてもらいたいものです。


2011年01月06日 16:31 投稿

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