ED啓発広告は子供に悪影響を及ぼす(米国小児科学会)

 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)は4日、”Children, Adolescents, and Advertising” と題するステートメントを発表し、子供をターゲットにして行われている広告が、健康に悪影響を与えているとして、TVコマーシャルなどの規制を求めています。

AAP SOUNDS ALARM ON ADVERTISING’S EFFECTS ON CHILDREN(AAP news release 2006.12.4)
  http://www.aap.org/advocacy/releases/dec06advertising.htm

 Children, Adolescents, and Advertising(AAP POLICY STATEMENT)
  http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/full/118/6/2563

 米国では、近年の子供の肥満の増加から、いわゆるジャンクフードの広告についての規制が叫ばれていましたが、今回のステートメントでは、ジャンクフードだけではなく、たばこ、アルコールやED啓発広告も問題視し、改善するよう求めています。

 このうち薬についてですが、米国では、医療用医薬品であっても一般向けの広告が可能です。そのため、バイアグラなどの広告が日中やゴールデンタイムのスポーツ番組の中でも平気で放映されているようです。(米国在住の知人の話だと、2人の男女が登場する意味深な内容だそうです)

 このため米国小児科学会では、まだ性教育を受けていない子供たちに、性行動についてのまちがったメッセージを与えかねないとして、これらのTVコマーシャルは午後10時前の放映を行わないよう求めています。

関連情報:TOPICS 2006.06.15 米国医師会が、消費者直接広告の一定期間の禁止を求める

参考:Group Says Ads to Kids Sell Poor Healt(abc news 2006.12.4)
   http://abcnews.go.com/Health/story?id=2697498&page=1


2006年12月06日 22:00 投稿

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