セルフチェックの公開は果たして必要か?

 ロート製薬株式会社は10日、OTC医薬品として日本初となる、膣カンジダの再発治療薬『メンソレータム フレディCC膣錠』を4月22日に発売すると発表しました。同社では本品の発売により、女性の約5人に1人が経験したことのある膣カンジダを再発時には自分で治療できるようになるとしています。

 ロート製薬株式会社はプレスリリース4月10日
  http://www.rohto.co.jp/comp/news/?n=r080410

 今回の発売にあわせ、同社では商品紹介のページ(http://flady.jp//)を開設し、商品についての説明の他、膣カンジダに関する情報を掲載しています。

 Q&Aも詳しく記述されていてどのような人が適しているのかが確かにわかり、大変有用なのですが、チェックシートのファイルをみると、「こちらのチェックシートをプリントアウトし、薬局・薬店で購入する際に提示して下さい」とあります。

 これでは、チェック項目をすべて「いいえ」とチェックして、「私は使用できますね」と店頭で言われてしまえば、売らざるを得ないのではないでしょうか? 第一類医薬品は、購入にしてよいかどうかの判断は、専門家(薬剤師)との対話の中で、決められるものではなかったのでしょうか? これでは、誰でも購入できてしまいますね。

 確かに消費者への情報提供は必要かと思いますが、「チェックシート」は本来販売者が活用すべきものではないでしょうか? 例えば、医療用医薬品と同じように医療専門職向けのページを設けて、チェックシートや商品の詳しい概要を掲載するなども今後考える必要があるのではないでしょうか? これでは、第一類医薬品の販売に薬剤師が介する意味がなくなります。

 今度こそ、日薬は独自の販売指針を作成するのでしょうね? メーカーまかせでは、売る側の論理だけが優先されてしまいますよ。

 添付文書:http://flady.jp/prod/fladycc_titujo.pdf

 セルフチェックシート:http://flady.jp/selfcheck/check.pdf

4月11日 1:40掲載


2008年04月11日 01:40 投稿

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