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熱が出た

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本ページで紹介するサイト等を利用して、患者さんや一般国民の方に情報提供を行う際は、各自、情報を十分に吟味して下さい。そして、個々の価値観や意向をも考慮し、“くすり”について過度の期待を抱かせることなく、また安心して薬物治療が受けられるようにわかりやすく伝えることを望みます。

●「発熱」の原因として考えられること

・何かくすりを飲んでいませんか?
★薬の副作用としての「発熱」

Lyell症候群、Stevens-Johnson症候群、間質性肺炎、間質性腎炎、血管炎、重篤な肝障害
悪性症候群(抗精神病薬、抗パーキンソン薬など)
セロトニン症候群(抗うつ薬)
無顆粒球症(抗甲状腺薬、チクロピジンなど)
無菌性髄膜炎(イブプロフェンなどのNSAIDS、カルバマゼピン)

・症状が起こる前に、こんなことはありませんでしたか?

海外への渡航・動物や植物との接触(→感染症)、特定の物質との接触(→アレルギー反応)、高温の環境にいた(→熱中症)、過度の運動をした

★病気の症状としての発熱

感染症(インフルエンザ・肺炎・尿路感染症) 
がん(白血病・リンパ腫)
アレルギー反応
ホルモンの異常(褐色細胞腫・甲状腺機能亢進症)
自己免疫疾患(関節リウマチなど)
体温の調節を行う脳の視床下部の損傷(脳外傷や腫瘍)

●「熱が出た」という症状について詳しく尋ねて見ましょう

重篤度・・・・・・熱は何度か、ぐったいしていないか
測定方法・・・・どのように測ったか(口中、脇下、耳、何分間)
時間・・・・・・・・いつから熱が上がったか、ますますひどくなっているか
その他・・・・・・女性の場合は、発熱と月経との関係はどうか

●他の症状は訴えていませんか?

皮疹を伴う・・・・・・感染症(水痘・麻疹・風疹)、膠原病、出血性のものや頻脈・呼吸数↑を伴う時は要注意
意識障害を伴う・・感染症、脳腫瘍・脳血管障害・血管炎(SLE・ベーチェット病)
リンパ節腫脹・・・・結核、性感染症、膠原病、悪性腫瘍
腹痛を伴う・・・・・・肝胆感染症、腸管感染症、急性膵炎、
           女性の場合は骨盤内炎症性疾患(帯下↑の確認)
腰痛を伴う・・・・・・腎盂腎炎、感染性心内膜炎
咽頭痛を伴う・・・・感染症、亜急性甲状腺炎
咳嗽を伴う・・・・・・肺結核、肺炎、肺がん
頭痛を伴う・・・・・・髄膜炎、脳炎(嘔気・嘔吐の有無の確認)

●OTCの販売で気をつけること

OTCの販売にあたっては、誰か(年齢)・熱の程度・他の症状の有無・使い慣れているOTCの有無・アレルギー副作用歴・併用薬・年齢・妊娠中または授乳中ではないかなどの項目についてチェックを行う。

小児の場合は、意識障害・出血傾向・呼吸障害がある場合はもちろんのこと、唇の色(チアノーゼを起こしていないか)、呼びかけに反応するか、泣き声は弱々しくないか、脱水をおこしていないかを確認して、小児科への受診を勧める。

イブプロフェンは、ごくまれだが無菌性髄膜炎を起こすことがある。服用後、40℃くらいの高熱とともに、頭痛、吐気、うなじの部分のこわばりなどが認められたときは、服用を中止して、すぐに病院に受診する必要がある。

発熱は細菌やウイルス感染を受けた際の生体防御機能であり、使用は「熱による体力の消耗や不快感をを緩和するため」に限定する。インフルエンザの疑いがあるとき、高熱の場合、あるいは微熱が一週間以上続く場合は、受診の勧告を!

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役に立つサイト

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関連雑誌

日本薬剤師会雑誌
2005年4月号 発熱の原因疾患-注意すべき症状-
調剤と情報
2004年7月号 頭が痛い、熱がある(一般用医薬品の選択と指導)
2001年2月号 解熱鎮痛薬(一般用医薬品の適正使用)
その他の雑誌
ケーススタディ「小児のインフルエンザ・かぜ症候群」
  / レシピ(南山堂)2003年秋号

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関連書籍

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