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2007.01.11 高麗人参商品の成分量と安全性(国民生活センター)

国民生活センターは、このほど高麗人参を主原料とした「健康食品」についてのテストを行い、10日その結果を発表した。

高麗人参を主原料とした「健康食品」
  (国民生活センター 商品テスト 報道発表1月10日)
  http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20070110_1.html

同センターによれば、全国の消費生活センターには、高麗人参を含む「健康食品」についての相談が約5年間で1,497件寄せられていて、「糖尿病に効くという健康食品を使用したら、血糖値や血圧が急にあがった」「体質改善にいいと高麗人参茶を購入したが、始めの1週間発疹が出続け、下痢、吐き気の症状があった」などの危害情報も103件寄せられているという。

そこで同センターでは、ドラッグストアまたはインターネット通信販売等で購入可能な高麗人参を主原料とした「健康食品」のうち、1万円以下の比較的安価なもの(エキス、顆粒、錠剤等)18銘柄について、身体作用のある有効成分ジンセノサイドの量を市販の医薬品3銘柄と比較するとともに、安全性についてのテストを行った。

その結果、高麗人参の有効成分であるジンセノサイド(第十五改正日本薬局方より、ジンセノサイド量についての規格あり)の量が、医薬品より多く含まれた健康食品がある一方で、全くこの成分が含まれない銘柄も一つあった。また、4銘柄から、加工食品の残留農薬一律基準(0.01ppm)を上回る量の農薬(日本では使用が禁止されている有機塩素系)が検出された。

一方、顆粒タイプのものには、ブドウ糖などの糖類が含まれているものが多く、最大目安摂取量をとった場合、一日にブドウ糖を10g程度摂取する可能性があると指摘している。

高麗人参は、いわゆる薬事法の「食薬区分」で、果実・根・根茎・葉については、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬の品と判断しない成分本質(原材料)」に該当するため、健康食品として流通するものが少なくない。同センターでは、高麗人参を食品に使用する際に有効成分量や注意表示に関するガイドラインを作成するよう関係機関に要望した。

高麗人参を主原料とした「健康食品」(概要)(国民生活センター1月10日)
  http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20070110_1g.pdf   

参考:朝日新聞1月10日
    http://www.asahi.com/health/news/TKY200701100374.html

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