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2007.01.06 ダイエット記事が少女たちに影響を与えるかもしれない(米国研究)

ダイエット記事を読む思春期の少女たちが将来、過激なダイエットに向かわせることを示唆する論文が、Journal of the American Academy of Pediatricsの最新号に掲載されています。

Is Dieting Advice From Magazines Helpful or Harmful? Five-Year Associations With Weight-Control Behaviors and Psychological Outcomes in Adolescents
 (Pediatrics, January 2007; vol 119: pp e30-e37)
   http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/119/1/e30
   http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/full/119/1/e30
  AMERICAN ACADEMY OF PEDIATRICS News Briefs
   http://www.aap.org/advocacy/releases/jan07studies.htm

この研究は、ミネソタ州の31の公立の中・高校生2,516人を対象に、1999年と2004年の2回にわたって行われたもので、雑誌のダイエット記事を読んでいた女子(44%)は、5年後、読まない人に比べて、2倍の頻度で絶食・食事を抜く・たばこをたくさん吸うなど健康的でないダイエットを、さらに3倍の頻度で吐く、下剤を使うなどの過激なダイエットを行っていることがわかったそうです。

一方、ダイエット記事を読んでいた男子(14%)は、女子にみられた健康的なダイエットや過激なダイエットの傾向は見られなかったそうです。

研究者らは、ダイエット記事が問題あるダイエットに関連づけられるとはしなかったものの、こういった記事が掲載された雑誌を子どもが読むことを親が制限させることの検討や、医療関係者も容姿やダイエットに関する記事を載せている雑誌は、診療室や待合室には置かないようにすべきであるとしてます。

日本でも、あらゆるメディアを通じて、子どもたちへの容姿やダイエットについての情報が氾濫していますが、米国と同様の問題は日本ではないのでしょうか?

参考:Magazines Linked to Unhealthy Dieting(WebMD 2006.1.2)
     http://www.webmd.com/content/article/131/117935.htm
    Reading Diet Articles Could Be Unhealthy(ABC news 2006.1.3 AP通信配信)
     http://abcnews.go.com/Health/wireStory?id=2764318

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