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2007.05.09 ADHDと親の喫煙

子どもの軽度発達障害については、本サイトでもたびたび紹介していますが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもの場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2.2倍高いことが、このほど行われた大阪府寝屋川市の小児科医の調査で明らかになっています。

この調査は、ADHDの子どもを600人以上治療している安原こどもクリニックの安原昭博院長(小児神経科)が今年1〜3月、患者の母親167人(平均39.1歳、出産の年齢29.0歳、子どもの年齢平均10.4歳)を対象に喫煙歴などを無記名アンケートを行ったもので、ADHDと診断された児をもつ母親の喫煙率が46.7%(一般の出生児を対象にした厚生労働省調査の喫煙率は17.4%)、妊娠中の喫煙率が34.7%(1.6 倍)などの高率を示し、また父親の喫煙率も一般に比べ高めの結果が示されたそうです。

第6回子どもの防煙研究会抄録(2007年4月21日開催)
  (子どもの防煙研究会仮ホームページ
  http://plaza.umin.ac.jp/~harasho/nsmk/boen/6thBoen.pdf

毎日新聞によれば、安原院長は「ADHDは遺伝要因もあるが、喫煙が関係するのは間違いない。全国規模で調査し、喫煙の危険性を知らせる必要がある」とし、また他の研究者も 「今回の調査だけで喫煙とADHD発症に絶対的な因果関係があるとは言えない部分も残るが、このような研究がない日本で海外と同様の結果が出た意味は大きい」として、子どもや胎児がたばこに暴露される危険性を指摘しています。

関連情報:
  TOPICS 2006.09.20 ADHDの増加は、胎児期のたばこ曝露と鉛が原因か?(米国報告)

参考:読売新聞4月20日
     http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20070420ik0b.htm
    毎日新聞5月9日(関西版)
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/news/20070509ddf001100004000c.html    

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