2010/12/10 市議会12月定例会本会議にて一般質問


   1.都市の危機管理について
    (1) 全国都市問題会議
    (2) 防衛に対する考え方

    2.行政と議会(議員)との関係について
    (1) 地方における行政と議会
    (2) 市と国・県との関係

   3.教育行政について
    (1) いじめや学級崩壊と教員の資質
    (2) 学校教育と地域




  1.都市の危機管理について

   (1) 全国都市問題会議(副市長へ質問)
    <Question>
      10月7,8日に神戸市で開かれた第72回全国都市問題会議には、
     副市長も参加されていた。この会議では、日本人は欧米先進諸国と比
     べて自助意識が低いとするデータが示されていた。自助意識を高める
     ために、今後、行政がなすべきことは何であると考えるか聞きたい。

    <Answer>
      市民の自助・共助意識を高め、いざというときに備えるには、行政
     だけではだめで、企業の協力も含めて市民全体で意識を高める必要が
     ある。

    <Question>
      地元と行政との信頼関係の構築や、行政へのフィードバックも考え
     て、行政職員が各町内の自主防災会に積極的に参加すべきと考えるが
     いかがか。
    <Answer>
      日頃から行政職員には、地域活動への積極的な参加を促している。
     自主防災会も同様である。
    <Question>
      この会議では「できないことを市民に知らせることも必要」として
     いた。本市でも広報「あしかがみ」等により、行政にできる公助の限
     界を繰り返し市民に知らして、自助・共助を促してはどうか。
    <Answer>
      確かにできないことを知らせることも必要と思う。どのような内容
     を伝えるべきか、今後検討したい。


   (2) 防衛に対する考え方(副市長へ質問)
    <Question>
      防衛は国の範疇ではあるが、11月24日の下野新聞に米軍の基地
     や訓練の受け入れに対する首長アンケートが掲載されていた。これに
     よると、全国の都道府県と市町村の78%が基地や訓練の受け入れを
     検討する意思がないとのことであった。本市ではこのアンケートにど
     のように回答したのか。
    <Answer>
      本アンケートは単に受け入れを検討するか否かを回答するだけのも
     のであり、それ以外の選択肢もなかった。本市では市長が個人的な見
     解として物理的に受け入れることができないので、検討しないと回答
     した。

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  2.行政と議会(議員)との関係について

   (1) 地方における行政と議会(副市長へ質問)
    <Question>
      副市長の役目として、市長の補佐は当然であるが、行政職員や議会
     との調整役もあるのではないかと思う。副市長自身はどのように考え
     ているのか聞きたい。
    <Answer>
      副市長は行政スタッフとして、市長を補佐するものと心得ている。
     したがって、市長と行政職員の調整役でもあると考える。議会との関
     係については、調整役などということははばかれるが、そのような役
     割を果たせるなら有り難い。
    <Question>
      9月議会では「足利市民薬局条例」を「足利市薬局施設条例」と名
     称変更する修正案が議員提案され、全会一致で可決された。この修正
     案可決に至るまでの動きとして、行政側が議員を親市長派と反市長派
     のレッテルを貼って、賛成を過半数取ればいいといったような動きが
     見られたことは非常に残念である。議員は本来、親市長派でも反市長
     派でもなく、市民派であるべきである。副市長としてはまず、問題と
     なるような議案を提出しないこと、仮に9月議会のように提出してし
     まったなら、単に賛成過半数確保するために動くのではなく、議員の
     意見を聞いて善後策を考えるべきではないのか。
    <Answer>
      副市長として、議員を親市長派と反市長派などと色分けしたりはし
     ない。また、今後は問題となるような議案を提出しないように努力し
     たい。
    コメント)
      親市長派・反市長派といった色分けは明らかであるが、親市長派の
     議員のなかには「何でも賛成」と、思考停止になってしまった方もい
     るようである。以前にも書いたが、出されたものを右から左に流すだ
     けなら、小学生にだってできる。議員として年間900万円もの報酬
     をいただいているなら、それなりの仕事をすべきである。

   (2) 市と国・県との関係(副市長へ質問)
    <Question>
      市町村が国や県と円滑に事業を進めていく上で、必要なことは何で
     あると考えるか聞きたい。
    <Answer>
      本市を取り巻く状況は一層厳しく、国や県に対しても適切な時期を
     見計らって要望をしていく必要がある。本市発展のためには、国や県
     との連携は欠かせない。
    <Question>
      市と本市選出の県議会議員や国会議員とは、どのような関係が市民
     にとって望ましいと考えるか。
    <Answer>
      本市選出の県議会議員や国会議員とは、良好な関係であることが望
     ましいと考える。
    コメント)
      市長は市民全体への奉仕者であり、自分を支持する一部の市民への
     奉仕者であってはならないと考える。したがって、あえて敵を作るよ
     うな行為は厳に慎むべきである。そうした行為は、市政にとってマイ
     ナスである。

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  3.教育行政について

   (1) いじめや学級崩壊と教員の資質
    <Question>
      過日、桐生市でいじめを苦にしたと思われる痛ましい事件があった。
     報道によれば、この児童のクラスは学級崩壊だったという。教育委員
     会は、本市にの現状を把握しているのか。
    <Answer>
      各学校からの報告等で、状況を把握している。
    <Question>
      学級崩壊については、それを起こしてしまう先生、その状態に手を
     打てない管理職、さらに事実を隠ぺいしようとする体質といった問題
     が考えられる。学校側が実態を隠さないようにする何らかの手立ては
     打っているのか。
    <Answer>
      学校で解決できる問題については学校内で解決しているので、教育
     委員会まではあがってこない。しかし、学校で解決が難しいと判断し
     た問題については教育委員会でも把握している。

   (2) 学校教育と地域
    <Question>
      本市の小中学校は、地域とのかかわり合いも大切にしていることが
     うかがえる。本市の教育は、地域とのかかわり合いをどのように考え
     ているのかききたい。
    <Answer>
      子どもの健全な育成には地域の力も大切であると考えている。体験
     教室等では地域の皆様のご協力を得ている。
    <Question>
      先ほどの学級崩壊などについても、先生や学校だけで問題を抱える
     のではなく、地域住民の方々の力も借りて、地域全体で解決していく
     方法を考えてもいいのではないか。

    <Answer>
      さまざまなところで保護者の協力も得ているが、問題解決のために
     は地域の皆様の力も大切であると考える。


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