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2007.07.10 後期高齢者医療における薬剤師の役割

6日、第9回後期高齢者医療の在り方に関する特別部会が開催され、後期高齢者医療における、外来医療・在宅医療についての論点を厚労省は提示しています。

第9回後期高齢者医療の在り方に関する特別部会(2007年7月6日開催)
   資料(WAM NET 7月9日掲載)

資料のみでは、はっきりとしたことは言えませんが、全体として、複数医療機関で情報を共有することやチームとして対応する取り組みの必要性が強調されていて、薬剤師関連では以下のような項目が論点として示されています。

1.「お薬手帳」の活用を更に推進し、医薬品の重複投与を回避する

複数の医療機関を受診した場合でに、重複投与の危険を回避するために、「お薬手帳」を活用し、服用している医薬品の情報等を一元化、それを医師、歯科医師、薬剤師及び看護師がそれぞれ確認できるようにすることが重要ではないか。

入院中と入院前・退院後の注射・投薬についても、重複投薬や相互作用の発生の危険性がある。入院時に使用した医薬品についても、「お薬手帳」を活用するなどして、注射・投薬など医薬品の内容等を外来・在宅で診療にあたる医師や薬剤師などが知った上で、対応できるようにしてはどうか。

2.地域の医師、歯科医師、薬剤師、看護師等の医療関係者がチームとして対応する取り組みを進めていくことが必要

薬剤管理指導記録により、患者に関する情報を医師・薬剤師で共有する。主治医等が中心となり、患者に関する情報を提供し、医療従事者間での情報の共有を図る。必要に応じて、医療従事者等が集まり、カンファレンスを実施する。などが考えれる。

3.「服薬カレンダー」の活用や必要とされる「薬の一包化」等を更に推進し、本人や家族、介護者による服薬管理等を支援する、

これにより、本人(軽い認知症等を有する場合もあり)が自身で服薬を管理しやすくなる。本人が服薬を忘れていても、本人の家族や介護者が気づくことが可能となる。

4.3.を行うための環境づくりに薬剤師の在宅訪問や薬局の取り組みを促進する

5.在宅ターミナルケアで使用する医療用麻薬の管理・服薬指導に薬剤師を活用する

医療用麻薬の、患者宅での適切な保管管理、廃棄などの方法について、調剤した薬剤師が、患者及び家族への指導を徹底するとともに、定期的にその状況を確認する。

6.重複投薬・相互作用の発生防止を目的とした同一の薬局による使用医薬品の管理も必要ではないか、

つまり、「かかりつけ薬局」は一つしかもてないということ?

既に実施されていることがほとんどですが、論点として示されたことで、薬剤師の役割として明確化され、他の医療従事者や患者さん、そして社会に薬剤師活動を知ってもらえるよい機会になりますが、ますます責務が高まることを私たちは認識すべきでしょう。

参考:RISFAX Headline 7月9日

7月10日 1:30掲載

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