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2007.05.16 マルチビタミンと前立腺がんリスク(米国研究)

米国の研究グループは、マルチビタミンサプリメントを1日1回以上飲む男性は、全く飲まない男性に比べ、前立腺がんで死亡する可能性が約2倍高いとする大規模調査の結果をまとめ、the Journal of the National Cancer Institute誌に結果を公表しています。

Heavy Multivitamin Use May Be Linked to Advanced Prostate Cancer
  (Press Release,J Natl Cancer Inst 2007 99: 741.)
  http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/full/99/10/741-a
 Multivitamin Use and Risk of Prostate Cancer in the National Institutes of Health?AARP Diet and Health Study(J Natl Cancer Inst 2007 99: 754-764.)
  http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/99/10/754

この調査は1995年から96年に当時がんではなかった50-71歳の米国男性295,344人を5年間追跡調査したもので、前立腺がんになった10,241人(うち1,476人が進行がん)群と前立腺がんにならなかった群について、サプリメントなどの摂取習慣をもとに分析をしています。(6年間の追跡調査では179人が進行がんで死亡)

それによれば、全体の41%が1日1回タイプのサプリメント(半数はマルチビタミン)を使用、マルチビタミンの摂取と前立腺がん発症との因果関係はなかったものの、マルチビタミンのヘビーユーザー(週に7回以上)では進行性の前立腺がんリスクが32%、致死的な前立腺がんリスクは98%高かったとしています。

また、関連性は、前立腺がんの家族歴がある人、セレン、β-カロチン、亜鉛摂取群で高い可能性があるとしていて、とりわけ前立腺がんの家族歴のある人が、マルチビタミンを摂りすぎるとがんリスクがかなり高まるとしています。

今年2月に、抗酸化サプリメントを摂取している人のあいだでは摂取していない人と比べ死亡率が5%高いとする論文がJAMA.に発表されるなど、健康のためのサプリメント使用について再考を求める論文がここのところ続いています。さらなる研究発表が待たれるところですが、少なくともいえることは、食事以外に必要以上にサプリメントという形で摂りすぎることはよくないということなのかもしれません。

関連情報:Surviving Antioxidant Supplements
    (EDITORIALS, J Natl Cancer Inst 2007 99: 742-743.)
    http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/full/99/10/742
     (論文FULL-TEXT、下記論文FULL-TEXTはこちらからリンクされています)
     TOPICS:2007.03.02 抗酸化サプリメントが寿命を縮めるかもしれない

参考:Mega Multivitamin Use Risks Prostate Cancer
    Vitamins may hike deadly prostate cancer risk(medpage TODAY 2007.5.15)
     http://www.medpagetoday.com/Urology/ProstateCancer/tb/5654
    Vitamins may hike deadly prostate cancer risk
     (MSNBC 2007.5.15 ロイター配信)
     http://www.msnbc.msn.com/id/18681490/
    Multivitamin prostate warning (BBC NEWS 2007.5.16)
     http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/6657795.stm

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