新足利赤十字病院建設計画の見直しについて

  2月20日、競馬場跡地活用調査特別委員会において足利赤十字病院側から
 説明があった。

 1.病床数の見直し
  ○
595床から30床減らし、565床とする。
  ○見直しの理由
  1) 両毛保健医療圏の病床数2,450床は、基準病床数2,176床を既に
    上回っており、平成20年度に発表される基準病床数はさらに減少するこ
    とが想定されるため。
  2)看護単位を現在の1病棟50床規模から、1病棟35床規模として看護師
    の目の届きやすい体制への改善を図るため。
  3)平均在院日数の短縮化が今後も進むと予想されるため。
  4)適正な医師・看護師を確保することは良質な医療サービスを提供していく
    ための最重要課題であるが、現在の医療情勢からみると現状を大幅に超え
    る医師・看護師の確保は困難であると考えられるため。
  5)総合太田病院(445床)が救命救急センターを併設した移転計画が明ら
    かになり、群馬県から搬送される救急患者及び救急入院患者並びに一般患
    者が減少すると考えられるため。

 2.資金計画の見直し
  ○ 建設事業費は約200億円と変更なし
   病床数は減少するが、病院施設を別棟で建設することによる建築面積等の増
   加や、建築資材単価の上昇により、変更なしと考える。
  ○ 財源内訳
   ・基本計画時に見込んでいたさくら棟の売却は新病院開院後に行われること
    から、移転新築事業の資金として見込むことは困難
           ↓
      自己資金と借入金で賄う
   ・補助金45億円が見込めない場合も、自己資金と借入金で補い、建設事業
    費200億円を確保する。


  コメント)
    病床数の変更はその理由を聞くとやむを得ないとも考えられるが、全室

   を個室にする計画については疑問が残った。全ての個室が差額が生じる、
   “高い”ベットではないとの説明だったが、差額ありの高額ベットと差額
   なしの普通ベットの割合をどうするかが問題だと感じた。
    資金計画の見直しについては、自己資金や借入金で賄うといった姿勢は
   予算に余裕のない市としては有り難い。問題はさくら棟が売れるのか、誰
   が買うのか、それによる跡地の姿である。




相談室に戻る