足利赤十字病院に対する質問と回答

  明日6月19日の総務企画常任委員会における土地無償貸付に係る議案審
 査前に特別委員会を開き(6月18日)、足利赤十字病院側と直接話し合う
 機会ができた。

  議員から日赤側への質問は事前に通告してあり、それに答える形で会は進
 められた。

 <質問事項と回答(抜粋)>

 
Q1)さくら病棟(15億円)と土地の売却先の見込みはあるのか。
  A)現状では確定していないが、今後は積極的に動く。

 
Q2)さくら病棟(15億円)と土地の売却ができなかった場合や、県・市から
    の補助金が減額になった場合はどうするのか。

  A)自己資金と借入金を増やす考えだがそれも限界があるので、その場合は
    計画の圧縮も考えられる。

 
Q3)総事業費200億円で本当にできるのか。
  A)近年の同規模病院を参考にした額なので十分可能と考えている。

 
Q4)仮に200億円で済まなかった場合、県・市への補助金増額を要望する
    ようなことはあるのか。

  A)そのような要望を行うつもりはないが、可能性がないともいえない。 

 
Q5)これまでの病院施設整備で交付された補助金等について、返還義務が発
    生した場合の返還額はどの程度か。

  A)まだ確定していない。返還についてはこれまで地域医療に貢献してきた
    ことに配慮願いたい。

 
Q6)最近の経営状況はどのようになっているか。
  A)平成17年度は約7,300万円の赤字になったが、
    平成18年度は約6億6,600万円の黒字になった。

 
Q7)移転後の市民に対する優遇策は何か考えているのか。
  A)赤十字病院は“国民に等しく”医療を施すという考え方なので足利市民
    だけを優遇するようなことはできない。しかし、施設の開放などを通し
    て市民と交流し、健康増進への協力も行っていきたい。

 
Q8)全国的に医師不足が叫ばれる中、病院を新しくするだけで優秀な医師が
    確保できるとは考えにくい。具体的な医師確保の考えを示して欲しい。

  A)全国に92ある日赤病院の給与体系はすべて同じなので、給与の面で優
    秀な医師を確保することはできない。福利厚生の面でのプラスαを考え
    たい。また、病院施設が新しくなっただけで優秀な医師が確保できると
    はいえないので、働きがいのある病院、特に若い医者にとって魅力ある
    病院になるようソフト面の充実が必要と考えている。

 
Q9)移転後の跡地活用の考え方を示して欲しい。
  A)移転にはまだ時間がかかり、現在における跡地活用の具体案はない。

 
Q10)競馬場跡地には水道水の取水管が埋設されている。安全面に関しては十
    分な配慮がなされるであろうが、万が一の事故により水道水が汚染され、
    市民に被害が出た場合、その責任や補償に対してはどのように考えてい
    るのか。

  A)現時点では答えにくい。工事に際しては取水管に影響を与えないよう、
    さらに関連する法令を守りながら安全を確保したい。

 
Q11)足利短期大学看護科との関係はどのようになるのか。
  A)場所は離れてしまうが、従来通り実習生の受け入れは行っていく。


  コメント)
    最も気がかりだった総事業費200億円については、近年の同規模病院を
   参考にした額であり、現在進められているプロポーザル方式による設計業者
   選定でも200億円が明記されているとのことだった。さらに、予算が足り
   なくなった場合には計画の圧縮も考えられるとのことだったので、現段階で
   はそうした日赤側の回答を信じるほかない。





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